結論 ワジュンの中古は「あり」 注意点もあり
結論から行きたい。「ワジュンはあり」だ。
ワジュンの中古は「あり」だ。価格に対する満足感が高い。コスパが高いというやつだ。このブログにおける筆者のワジュン中古PCに対するポジションは「あり」だと先に伝えておく。
サクサク動いて、Microsoft Office 2019 (Word,Excel,Powerpoint,Outlook)がついている。しかも安い。プロレタリアートの味方だ。
日常使いや教育目的で使うなら全く不満は無い。リビングPCとしてうってつけだと思っている。
ただし注意点も何点かある。良い点と悪い点を上げていきたい。読む暇の無いあわてんぼうは今ポチっても良い。安いので大丈夫だ。
リビングで気軽に使えるノートPCを
義務教育でプログラミングが導入されている。その一環でICT環境を学校に整備しているようだ。
パソコンスキルの習得には大賛成だ。筆者はスキルは無いがパソコンが好きだ。パソコンを触っているだけで楽しい。パソコンスキルが身につけば仕事に繋がる可能性もある。子供にもパソコンを好きになってほしい。
ところが、筆者が現在所有しているパソコンを子供に触らせるのは少し抵抗感がある。パソコンがオタ臭いのだ。
筆者が現在使っているパソコンはドスパラでBTOを買った。筐体がタワー型でツインモニターを装備している。筐体の中から青い光が漏れている。パソコンが光る意味がわからない。周囲を威嚇しているのか。チェレンコフ光かもしれない。
リビングにオタ臭いものは置けない。子供がリビングで気軽に触れるように、シュッとしたノートPCを買おう。
ワジュンて?気になる激安中古PC
普通の感覚だと10万円
一般的な感覚で「ノートPC・SSD256GB・オフィス搭載」の価格は10万円位を想定する。
DELLのウェブページを見ると、エントリークラスが91,680円
クーポン適用で76,094円だ。無茶苦茶お得だ。欲しい。だがちょっとまってほしい。
我々はプロレタリアート(労働者階級)なのだ。新品のノートパソコンを気軽に買っていては明日のパンに困るかもしれない。そのためにより過酷な労働に出る羽目になるだろう。
ホイホイ金を使っているとブルジョアジーの思う壺だ。ブルジョアな方はポチって下さい、どうぞ。
ネットで見かける安価ノートPC
AmazonでノートPCを検索すると、安い商品群がある。
おわかりだろうか、「安い」のだ。Office搭載で20,000円を切るのがゴロゴロある。
キーワードとして「wajun」「整備済み品」「SSD」などが目につく。
オフィス単体より安い?
Officeの価格の方が高かったりする。上のPCはOfficeの金額より安い。しかもOfficeが入っているとなっている。どういうことだろう。本体は「無料」なのか。
扱いがグレーだと言われるOEM版Officeもこれくらいするのに、中古ノートはそれに迫る勢いで安い。
どうなっているんだ、嬉しい。ただし問題点もある。これは後述する。
聞いたことのない社名
ワジュン(wajun)というキーワードが目についた。
整備した中古PCを販売しているらしく、ちょいちょいバナーで訴求してくる。
「wajun」や「和順」とも表記している。
ここから推測するに和順は株式会社ミラクルのAmazon販売用の店舗。節税用に会社をもう1つ作ったと考えられます。名前から察するに代表は中国の方。中国など世界中から中古PCを仕入れ、リストアし販売していると考えられます。
中国の方が代表者といっても、AmazonやYahooショッピング、Qoo10といった各種通販サイトでも人気なので品質は問題無し。
トレーダーの知識録「とれろく」
とれろくさんの情報によると、ワジュンは中国の代表者が作った会社で、中古PCを修繕・改造して販売しているようだ。
Amazon整備品
Amazonに整備済み品というカテゴリーがある。
Amazonが認定した業者が中古品を整備し、再生品として販売している。Amazonが一定の品質基準を設けていて、作動や新品同様に「見える」品質を謳っている。保証が6ヶ月ついているのが特徴だ。
アップルも整備品を販売
アップルも整備済製品を販売している。最大15%引きの価格だ。
アップル製品は定価販売が基本のため、この値引きは貴重だ。いしはらはこれまで整備品のiPadProとAppleTVを購入した。
アップルの整備品は説明通り「新品同様」だった。デバイスの内部を整備して、外装部品は新品に交換していると思われる。ガラケーやスマホの外装交換と同じだ。
Amazon整備済み品は「まったくの新品同様」ではない
正常に機能し新品同様に見えるよう、
Amazon整備済み品
検査、テスト、クリーニング済みです。
「新品同様に見える」のだ。主観が絡んでくる。Amazon整備済み品業者の中の人にだけ「新品同様に見える」可能性もある。
整備プロセスには、全項目診断、欠陥部品の交換、徹底的なクリーニングと検査プロセス、および再梱包が含まれます。商品から30cm離れて見ると、使用感や表面的なキズ・損傷はほぼ確認できません。
Amazon整備済み品ポリシー
後述するが、「まったくの新品同様」とは言えない商品が送られてくる。
「商品から30㎝離れて見る」と、使用感や表面的なキズ・損傷は「ほぼ」確認できないのだ。視力の定義やほぼの定義は無い。アップルの「まったくの新品同様」よりも随分弱気だ。
実際「新品同様に見える」と言われれば「んー、そうかも知れないなー」程度の商品が送られてくる。
ノートPCに求めるスペック
SSD必須 HDDお前はだめだ
家庭用パソコンのボトルネックはHDDにある。SSDは必須だ。
昔のPCは起動に時間がかかっていたため、「電源を入れてから、コーヒーを淹れにキッチンに行く、戻ってくるとようやくホーム画面が立ち上がっている」なんてことが普通だった。
OSをSSDに入れたPCは爆速で立ち上がるのだ。起動時間短縮はメモリ増設やCPU強化などよりも、SSD搭載が効くのだ。
一度SSDのパソコンを触ってしまうと、HDD機に拒否反応を示してしまう。「会社のクソPCには触りたくない」そんな経験者は多い。
SSDの容量は500GBあれば
リビング用PCなので、ドライブの容量は500GBもあれば良い。SpotifyやNetflix、アマゾンプライムがある。音楽や動画はストリーミングやオンデマンドで楽しむのが現代人なのだ。
音楽や動画をローカル保存してHDD容量を圧迫するのは原始人のやることなのだ。
筆者のいしはらは音楽CDのリッピングが趣味だった。ツタヤでCDを借りてきてはパソコンに取り込んでいた。デスクトップPCには音楽が20,000曲ある。消すに消せない。どうしよう。
CPU・メモリ
CPUやメモリに関しては知識が無い。CPU第何世代とか言われてもわからない。
リビングに置く家庭用PCだ、3Dをグリグリはしない。
「CPUはとりあえずCeleronを避けて、Core i3とかCore i5を選べばいいか」位に考えている。
メモリは4Gあれば良いかな、という状態だ。とにかくSSDなら早くなるのよ。
ディスプレイ解像度
一昔前のノートPCのディスプレイ解像度(画素数)は「フルワイドXGA 1366✕768」が多かった。
一般的な15インチノートPCでフルハイビジョン(1920✕1080)あれば、ギザギザは気にならなくなる。解像度の目安はフルハイビジョン以上だ。
当時はワイド液晶になった喜びだけを感じていたが、今見るとギザギザが気になってしまう。iPhone8の小さな画面でも解像度は1920✕1080あるのだ。
iPhoneのRetina液晶を始めとした、高精細な画面を見慣れてしまっている。文明の進化で贅沢になっている己の身体感覚が恨めしい。
購入したPC
NECの中古
最終的にポチったPCはこれだ。
金額を見て欲しい。30,800円だ。プロレタリアートとしては頑張った金額だ。
クーポン適用で27,720円
よく見て欲しい。
10%OFFクーポン適用なのだ。つまり27,720円で購入できた。素晴らしい。
スペック
スペックに目をやろう。モニターは15.6インチフルHDだ。Retinaディスプレイで肥えてしまった目にも大丈夫なやつだ。
Office2019搭載だ。マイクロソフトOfficeだ。キングソフトではない。
CPUはCore i5だ。強そうだ。Celeronじゃ無かったら良いんでしょ?
メモリは4GBある。よくわからんが大丈夫でしょ。
ドライブはSSDの512GBを選択した。HDDの1TBより高い。贅沢だね。
バッテリー
バッテリーの容量に関する記載はあてにならない。
新品の80%という概念がよくわからない。おそらくiPhoneの「バッテリーの状態」の感覚で記載している。中古PCのバッテリーはほぼ死にかけと思っておいたほうが良い。5分も持たない。
AC電源専用機にUPS(無停電電源装置)がついていると捉えて置いたほうが良い。バッテリーについては後述する。
返品保証
Amazon整備済み品の記載がある。返品保証が6ヶ月ついている。
現物到着
佐川で到着
ポチって2日ほどで現物が到着した。佐川急便だった。
和順のネーム入りのダンボールだ。プレミアム感は無い。
緩衝材がイカす
箱を開けると緩衝材に包まれたPCが見える。
緩衝材がジャストサイズで感心した。必要にして充分な梱包だ。
表面をスプレーで塗っただろ
ノートPCの表面だが、明らかにスプレーで塗装している。ぱっと見で分かるくらいに色にムラがあって、触るとザラザラしている。中学生が全塗装した自転車の質感だ。
これがAmazon整備済み品の「新品同様に見える」なのか。
付属した説明書きに保証対象外の項目がある。塗装ハゲ変色は保証対象外らしい。新品同様に見えるの基準は結構ガバガバ。
タバコ跡ってなんだよ。今回は無いけど溶けていても対象外なの?こえーよ。
お前本当にNECか
ん?なんだかNECのロゴの様子がおかしい。
NECのロゴは下のやつだ。見慣れたロゴマークだ。
ところがワジュンPCに表示されているNECのロゴマークは様子が違っていた。
お前は誰なんだ?ネック?ハンコのようなものを押した様に見える。
「中古PCはNECのロゴに手作り感があるところがネックです」ってやかましいわ。
まあいい、今回はNECのパソコンを買ったのではないのだ、ワジュンのPCを購入したのだ。
プロレタリアートは見た目を気にしていては戦えない。作業服の汚れを気にする輩は労働者ではないのだ。
このロゴマークを人に見られたら恥ずかしいという方は上からシールでも貼ってほしい。
付属品等
内容品は、ACアダプターと説明書きと、謎のキーボードシールだ。
このシールはキーボードの表示が削れている場合に貼り付ける用らしい。使うヤツ居るのか?
保証書のようなものが入っている。ぼかしたところに手書きでIDナンバーのようなものが記入してあった。
保証内容の記載。返品の際の連絡先はAmazonではなくワジュンだ。
Window10の認証が必要
立ち上げるとWindowsのライセンス認証をしろと出る。
Windowsの認証方法が記載してある。
PCのうらにプロダクトキーのシールが二枚貼ってある。
一枚はPCを製造した際にはられたもののようだ。Windows7となっている。そちらのプロダクトキーを入力しても認証されない。
もう一枚のシールの表面をコインで削るとプロダクトキーが出てくる。出てきたプロダクトキーで認証できた。認証は簡単だ。
Windowsのライセンスはちゃんとしてそうだ。
メモリー抜き差し
「調子が悪いときは、メモリーを抜き差ししてみてね!」みたいな事が気軽に書いてある。
ノートPCのメモリーを抜き差ししたことのある人はそんなに多くないだろう。
プロレタリアートが最小のコストで文化的な生活を送るには、パソコンのハードウェアに関する多少のテクニックも身につける必要がありそうだ。頑張ろう。
なお今回は大丈夫でした。
使わなかった無線アダプター
謎のUSB部品が付属していた。表面の表示から察するに、Wi-FiとBluetoothのアダプターのようだ。PCがWi-Fi未対応なのか?
「送ったパソコンやけど、Wi-Fiが使えるかどうか知らんから、使えんかったらこのUSBのやつつこうてや!」ということらしい。調べる手間をかけず、全てにUSBアダプターを同梱しているようだ。豪気だ。
なお今回のPCはアダプターを使わなくてもWi-Fiにつながった。PCのWi-Fi機能が生きていたようだ。アダプターが余った。メルカリで売ろうかな。
PC現物と端子等
外観
モニター表面に傷はなさそうだ。
キーボードは使用感は多少あるものの、きれいだった。ケース状態の悪さから覚悟していただけに拍子抜け。
キーボードシールの出番はなさそうだ。
端子が多い
向かって左面には
D端子、LAN端子、HDMI、USB3.0✕2
向かって右には
光ディスクドライブ、USB2.0✕2、電源接続部
手前には
マイク端子、ヘッドホン端子、スピーカーボリューム、LANのオンオフ等端子が色々ついている。
最近のPCでは標準になりつつあるUSB-Cは無い。USB-Cなんか無くても悔しく無い。
サクサク動く
起動の動画だ。電源オンからエクセルを起動して、シャットダウンするまで一分かからない。サクサクだ。
バッテリー
バッテリーの表示だ。充電量が80%となっている。実はACアダプターを繋いで充電しっぱなしでも、この表示が80%以上になることが無い。
ACアダプターを外すと5分ほどで使えなくなってしまう。バッテリーはほぼ死んでいる。
バッテリーは簡単に取り外せた。型番は「PC-VP-WP127」だ。
純正がAmazonにあった。思ったより安い。レビューも悪くないので、交換するのも一つの手だ。
Officeのライセンスは怪しい
Office2019がついている。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Publisherが使用できる。
正確には「Microsoft Office Standard 2019」が最初からインストールしてある。
再インストール用のメディアや、プロダクトキーは同梱されていない。
自分でリカバリー処置をしろと説明書きがある。
実は 「Microsoft Office Standard 2019」 は企業向けのボリュームライセンス専用だ。
本来個人に切り売りすることはできないライセンスだ。そのためプロダクトキーがついていない。
格安Officeを使うリスク
創造の館
これで罰せられるとしたら販売業者の方。この記事の内容を知らずに買った使用者は被害者になるだろう。心配なのは、突然使えなくなるリスク。
Plusが付いてない格安オフィスは不正なプロダクトキー。当初認証ができ使用中も問題ないが、再インストールのとき認証が通らないリスクがある[1]。これはプロダクトキーが不正だとしてMS側で無効にされたせい。
再インストールの認証が通らないリスクがあるようだ。
Officeはヤフーショッピング等を検索すると、タダ同然のものが出てくる。 なんだよ、338円って。ビッグマックより安いじゃん。
上で参考にした創造の館さんの情報によると、2019のplusなら割と安心らしい。これに入れ替えようかと考えている。それにしても怪しいオフィスはクッソ安い。大丈夫かMicrosoft、大丈夫か日本。
リビングPCとして活躍
今どきのスリムなノートPCと比較すると、分厚い筐体は野暮ったさを感じる。
しかし、プロレタリアートが文化的な生活をおくるための道具は格好つけなくて良いのだ。質実剛健に勝るものは無い。
重たくて持ち歩けないから、人に見られることは無い。
以上、ワジュンの中古ノートPCのレビューだ。読んでくれてありがとう。