カゴメトマトジュースの小型化がひどい
いつの間にか720mlになっていた
カゴメトマトジュースの小型化がひどい。私の中のカゴメのトマトジュースは1リットルくらいのペットボトルで売られているという印象だった。実際は900mlだったらしい。
カゴメのトマトジュースといえば↑の写真である。
ところが、いつの間にかペットボトルの形が↓の様に変わっていた。2014年の事らしい。妙なくびれが出来ている。
くびれが出来ると同時に容量が縮小してしまっていた。減量後は720mlである。900ml→720mlに減量されていた。2割減である。なかなかの縮小だ。
小さくなって価格は上がっていた
いつの間にか容量が減っている商品wikiというサイトにカゴメトマトジュースも掲載されていた。
900mlで340円税別だったものが、2008年7月に900mlで372円税別に値上げされて、2014年4月には容量が720mlに縮小されていた。
1ml当たりで計算すると、1ml→0.37円だったものが0.51円になっている。1.37倍の値上げである。なかなかエグい。
プレスリリースが素直じゃない
カゴメは容量を900mlから720mlに減らす際にニュースリリースを行っているが、そのリリースが素直じゃない。
世帯人数の変化に対応した「新適量サイズ」を提案
カゴメ
「野菜生活100 スマートPET」(720ml)新発売
従来のおいしさはそのままに野菜の配合量がアップ
新適量サイズを提案と来た。有耶無耶な提案をするんじゃない。
素直じゃない
900mlから720mlに小さくなったのに、小さくなったとは書いていない。「おいしさはそのままに野菜の配合量がアップ」なんて書いてある。内容量は小さくなったくせに「配合量がアップ」とか誤魔化す意図があるんじゃないかと勘ぐってしまう。
はっきりと「小さくなりました」と言ってほしい。新適量サイズとか言って誤魔化さないで欲しい。
ガリガリ君を見習え
ガリガリ君の赤城乳業は主力製品の値上げに際して謝罪を行っている。
ガリガリ君を60円から70円に値上げした際に謝罪広告を打った。赤城乳業はこの謝罪広告で広告賞を総ナメにした。素直に消費者に向かおうとする態度が評価された形だ。カゴメの中の人は赤城乳業を見習って欲しい。
注ぎやすいデザインとか
内容量の縮小は実質的な値上げだ。実質値上げをするにあたってカゴメの中の偉い人たちが「どうやって消費者につたえるか」を検討したのだろう。
立派な大学を出て、厳しい就職活動を勝ち抜いたカゴメの中の偉い人たちが検討したのだ。
その結果カゴメの中の偉い人の嫌な部分がでてしまっているように思う。
容器については、大容量PET商品の購買層は50代以上が過半数であることも配慮し、「持ちやすくて、注ぎやすい」を科学的に検証したカゴメオリジナルのデザインです。
カゴメ
持ちやすくて、注ぎやすいデザインとか言ってる。だからといって内容量を減らしていい理由にはならない。大きなお世話である。
明治よお前もか
筋肉への負担軽減で炎上
話は逸れるが、牛乳メーカーの明治も同じ過ちを繰り返してしまった。明治の場合は炎上までしてしまった。
カゴメのペットボトルが上記のように小さくなったのは2014年だが、それから2年後の2016年に明治が主力製品の「おいしい牛乳」を小さくした。
明治のほうがカゴメよりも詭弁度が更に上だった。筋肉への負担などという概念を持ち出してきたのだ。
内容量を1000mlから900mlに縮小することを発表したプレスリリースに貼られていた上の画像が伝説になっている。
明治は容量の縮小にメリットも得られるということを主張しようとして「筋肉への負担が約1割軽減」などという詭弁を弄してしまった。これも大きなお世話である。
1000mlが900mlになったら1割軽くなるのは小学校3年位で理解できる話である。消費者はバカにされている。
サジェスト汚染
見事に炎上して、Google検索で「明治おいしい牛乳」を検索すると、サジェストに「筋肉への負担」が表示されてしまうようになってしまった。
プロレタリアートの筆者はこの商品改定以降明治おいしい牛乳は買ったことがない。明らかに他の牛乳より高くなってしまったからだ。
しかし明治おいしい牛乳がスーパーに陳列されているのを見ると、普通に売れている様子だ。ブルジョアジーが購入しているのか、高いほうが安心とか考えているのか、筋肉への負担軽減を考えているのか知らないが、普通に売れている。
明治の中の人はホッとしていることだろう。
健康のために毎日飲みたいトマトジュース
カゴメは高くて買えない
トマトジュースの話だ。トマトジュースは健康に良さそうだ。血圧が下がるという話も聞く。
毎日飲みたいものだ。プロレタリアートは体が資本なのだ。ところがカゴメのトマトジュースは高すぎてプロレタリアートには買えない。
TAEAKトマトジュース
プロレタリアートに最適なトマトジュースを発見してしまった。「TAMEK」のトマトジュースである。
「TAMEK」とは何だろう。WikipediaにTAMEKのページが存在した。
英語のページしか無い。大丈夫だ、グーグル翻訳を使ってみよう。
TAMEKは、1955 年に設立されたトルコの食品および飲料会社です。トルコの食品部門のパイオニアです。彼らはトルコで最初のトマトペーストとケチャップの生産者です。彼らはまた、他の多くの缶詰食品の最初のトルコの生産者でもあります。
Wikipedia 日本語翻訳
TAMEKはトルコの食品飲料会社らしい。ブルームバーグにもTAMEKの解説があった。
Tamek Holding Anonim Sirketi は、パッケージ食品として営業しています。【事業内容】トマトペースト、ピューレ、ジュース、ソース、ジャム、ピクルス、マーマレード、マヨネーズ、缶詰食品のほか、宅配サービスも提供する。Tamek Holding は、トルコの顧客にサービスを提供しています。
ブルームバーグ
購入場所は大黒天物産のスーパーだ。ラ・ムーやディオに売っている。
大黒天物産株式会社(だいこくてんぶっさん)は、岡山県倉敷市に本社を置く小売業、総合食品卸売業である。小売業としてはディスカウントストア(ラ・ムー、ディオ、ディオマート、ザ・大黒天)、100円ショップ(バリュー100)、ディスカウントコンビニ(ら・む~マート)を展開する
Wikipedia
価格は1000ml税込みで149円だった。
同じ時期、イオン系列のスーパー「マルナカ」で、カゴメトマトジュースの価格を調べると、720mlペットが税込み192円だった。
トップバリュのトマトジュースも調査した。トップバリュのトマトジュースは容量を900mlのまま頑張っている。価格は税込み147円だった。
1ml当たりの価格を計算すると、TAMEKのトマトジュースが他の商品よりも安いことが明確にわかる。トップバリュのトマトジュースも頑張っているが、TAMEKの安さが際立っている。
商品名 | 容量 | 税込価格 | 1ml当たり価格 |
大黒天物産 TAMEKトマトジュース | 1000ml | 149円 | 0.149円 |
カゴメトマトジュース 無塩 | 720ml | 192円 | 0.266円 |
トップバリュ トマトジュース | 900ml | 147円 | 0.163円 |
TAMEKトマトジュースの原産国はトルコ
トルコで生産されたものを大黒天物産が輸入しているようだ。
パッケージの外国語が怖い。しかし大丈夫だ。現代ではテクノロジーの力でこの恐怖感を克服できる。Googlephotoの翻訳機能を使ってみよう。
大したことは書いていなかった。
なぜトルコ?などと思ったが、調べてみるとトルコのトマト生産量は世界第3位だった。
トルコでのトマトの年間生産量は2019年で1284万トンとなっている。日本のトマト生産量は2019年で71万トンだったので、トルコは日本の20倍生産しているのだ。
TAMEKトマトジュースの味と濃度
濃厚なトマトジュース
TAMEKトマトジュースの特徴を一言で表すと「濃厚」だ。ジュースが濃いのだ。注ぐ様子を見て欲しい。濃さがおわかりいただけると思う。
カゴメのトマトジュースよりも明らかに濃厚だ。
食塩は入っていない。血圧を下げる目的でトマトジュースを飲む人には最適だと言えいる。砂糖も添加されていない。
食塩が入っていないことで、トマトの甘味を強く感じられる。
美味しいトマトジュース
トマトジュースとしての味は悪くない。濃厚で甘みがあって美味しい。冷蔵庫でよく冷やして飲んで欲しい。
飲んでいて気づいたのだが、商品のロットによって味が異なる場合がある。甘みや濃さに違いを感じるのだ。どういうことなのだろう。この疑問は注意書きを読むことで解決した。
収穫時期等で風味が一定しない事があるそうだ。納得できる理由だ。
未開封での賞味期限は1年位あるので、筆者はこれをケース買いしてストックして、一本づつ冷蔵庫で冷やして毎日飲んでいる。
注ぎ口
TAMEKトマトジュースの注ぎ口が上手いこと作られている。ツイッターに構造の解説があった。パッケージは日本の会社が作っているという情報もあった。
紙パック飲料のネジ蓋を分解。飲む部分の穴はペットボトルのように最初から開いていると思っていたらそうではなく、蓋を開ける時にギザギザ部品がアルミの内装を破る仕組みに。これで無菌状態が守られるのか。ギザギザは一部欠けてるのでアルミは縁に残り飲料に落下しない。凄い考えられてるね。 pic.twitter.com/AeDylgtThW
— まえこっかくのSUZUKIさん💉💉💉💉 (@create_clock) September 16, 2022
TAMEKトマトジュースでペスカトーレを作る
トマトソースに最適
このトマトジュースは濃厚なので、パスタのトマトソースも簡単に作れる。記事の最後にTAMEKのトマトジュースで作るペスカトーレを紹介する。簡単なので真似して欲しい。
ニンニクをオリーブオイルで炒める。ニンニクの香りが立ったらそこにタマネギを投入して更に炒める。
タマネギに火が通ったらシーフードミックスを投入する。シーフードミックスは解凍後に水分を取っておくのが望ましい。
コンソメも投入する。コンソメの分量は固形の場合一人前につき1個だ。
シーフードミックスに火が通ったらトマトジュースを投入する。トマトジュースの分量はパスタ1人前当たり200mlだ。
別の鍋でパスタを茹でておく。パスタを茹でる際には湯に塩を投入したほうが、パスタに塩味が付いて美味しい。
トマトジュースを投入したフライパンが煮立ったら、そこに茹で上がったパスタを投入してひと煮立ちさせる。このときに味見をして塩味が足りなければ塩を足すか、パスタの茹で汁を足す。
パスタを投入して全体をなじませたら、ひと煮立ちさせる。味を調整できたら皿に盛り付けて完成だ。大葉があれば刻んで乗せれば彩りも良い。
関東に大黒天物産は無かった
こんなコスパの高いトマトジュースを販売する大黒天物産だが、関東圏以東には出店していないようだ。関東の方には申し訳ない。
関東以東の方も、大黒天物産の出店エリアに足を運んだ際にはぜひTAMEKのトマトジュースをケース買いして欲しい。プロレタリアートの味方のトマトジュースである。
ブルジョアジーの方はカゴメトマトジュースをどうぞ。ブルジョアな方が高価な商品を買ってくれることで日本の経済が支えられているのだ。プロレタリアートは自分の生活で精一杯で経済を支えることはできない。すまない。