「借金は悪!」「借金なんか絶対しない!」
そう唱えて、人生の可能性を自ら手放しているアホが多すぎる。借金を目の敵にする奴らを見ていると、心底思う。
お前らは、バランスシートという概念を完全に理解していない。
言い換えるなら、企業や経済がどう動いているかの基本中の基本すら分かっていない、無知蒙昧な門外漢だということだ。
欠如しているのは、幼稚園児でも習う「均衡」の概念
お前らが財務諸表について知っていることといえば、せいぜい「利益が多い=良い」という薄っぺらい知識だけだろう。だが、本当に重要なのは、バランスシート(貸借対照表)だ。
バランスシートは、企業の財政状態を示す図だ。構成要素はシンプル極まりない。
資産=負債+純資産
どうだ、簡単すぎて笑えるだろう?
お前らが必死になって遠ざけようとしている「借金」は、この式の「負債」に含まれる。
借金恐怖症の残念な視点
借金恐怖症の奴は、この「負債」という項目を見ただけで「ヤバい」「減らせ」と脊髄反射する。まるで毒虫を見るかのように。
簿記を知るまともな人間の視点
簿記を少しでもかじった人間は、負債がどう使われているかを考える。
例えば、事業を拡大するために銀行から1,000万円を借りたとする。
- 負債(借金)が1,000万円増える。
- 同時に、資産(現金)も1,000万円増える。
この負債は、お前らの言う「悪」だろうか?違う。これは将来の利益を生み出すための「資産の種」であり、事業を加速させるための「健全なレバレッジ(テコ)」だ。
負債の金額だけに怯えるのは、足し算引き算しか知らない小学生レベルの知性だと言わざるを得ない。大事なのは、その負債が資産を増やし、最終的に純資産(お前の懐)を太らせるために機能しているか、その「バランス」を見ることなのだ。
簿記は簡単すぎる
仕訳という言葉を聞いたことがあるだろう。仕訳とは資産やお金の動きを借方と貸方に分けて表現することだ。資産・負債・費用・収益の増減はすべて仕訳できる。
仕訳
単純化した会社で考えてみよう。あなたが現金300万円を拠出して会社を作った。その場合の仕訳は
現金 300万円 | 資本金 300万円
となる。会社に現金が300万円ある状態だ。
その現金から200万円を使って事業用の自動車を購入すると
車両 200万円 | 現金 200万円
となる。現金が減少して車両という資産が増加した。
200万円の売上が現金で発生した。
現金 200万円 | 売上 200万円
給料を現金で50万円支払った。
支払給与 50万円 | 現金50万円
現金が50万円減少して支払給与という費用が50万円減少した。
減価償却費を見てみよう。一般人がわかっているようでわかっていない概念だが単純な話だ。車両というのは永久に使えるわけではない。しかし何年かは使える。永久に車両という資産が残るのはおかしいし、車両購入費を単年度の費用にするのもおかしい。そこで何年かに分けて車両の価値を減少させる。これが減価償却費だ。
4年償却の車両を1年使うと車両の価値が25%減少する。この会社の車両は200万円なので、25%は50万円になる。車両の価値を1年で50万円減少させて50万円を減価償却費として計上する。そうすることで資産が50万円減少して費用が50万円増加する。車両はすでに現金で支払っているのでキャッシュが出ていかずに費用が計上されるのが減価償却費の特徴だ。仕訳を見てみよう。
減価償却費 50万円 | 車両 50万円
仕訳における「現金」や「支払給与」などの項目を「勘定科目」という。この会社で今年一年に出てきた勘定科目を合計してみよう。これが決算だ。
貸借対照表
貸借対照表を見てみよう。現金は300万(資本金)-200万(車両購入)+200万(売上)-50万(支払給与)=250万が期末に残っている。
車両は200万(購入時)-50万(減価償却費)=150万が期末に残っている。
この会社の資産は現金と車両なので250万の現金と150万の車両の合計400万が資産として借方にある。
貸方には資本金300万がある。差額が利益である。利益剰余金として100万が計上される。
損益計算書
同時に損益計算書も作成する。
収益として売上200万が発生した。
一方費用として50万の支払給与と50万の減価償却費が発生した。
これらの費用を合計すると100万であり、収益200万-費用100万=利益100万となり、これは貸借対照表の利益剰余金とおなじになる。
悪い借金と良い借金すら区別できないアホさ加減
すべての負債を恐れる奴は、投資と浪費の区別もつかない。
- 良い負債(Good Debt):投資、収益を生む不動産、事業拡大資金。未来のキャッシュフローを生むもの。
- 悪い借金(Bad Debt):ギャンブル、浪費的な消費、高金利のキャッシング。純粋に資産を食いつぶすもの。
簿記を学べば、この単純な区別が、感情ではなく数字でできるようになる。
お前らは、車やブランド品のための「悪い借金」と、自己成長や事業投資のための「良い負債」を一緒くたにして、一律に忌避している。それは、ナイフが人を殺す道具にも、料理を作る道具にもなるという単純な事実すら理解できないのと同じくらい、視野の狭い行為だ。
今すぐ「簿記」でも習いなさい。話はそれからだ。
「借金が怖い」だの「金がない」だの、感情的な文句を垂れる暇があるなら、今すぐ簿記の基本を叩き込め。
簿記は、経済活動のルールブックだ。これが読めないということは、サッカーの試合でオフサイドのルールを知らないのと同義だ。永遠に観客席で的外れな批判をしているだけの滑稽な野次馬にしかなれない。
簿記を学べ。そうすれば、企業のニュースや、自分の人生における「借り入れ」が、ただの「リスク」ではなく、成長のための「エンジン」になり得るという理屈が、数字として腹に落ちる。
感情論で借金を恐れるのはもう止めろ。それは、お前自身の成長機会を潰している。
大人なら、数字で語れ。 簿記でも習って、最低限の知性を身につけてから、また俺の前に来い。話はそれからだ。
逃げ道はないぞ、アホども。日商簿記3級・2級は「年中無休」だ!
いつまでも「資格試験に向けて勉強する!」などと、意味不明な気合でモチベーションを保とうとしている腰抜けに朗報だ。いや、絶望的な知らせと言い換えてもいい。
日商簿記検定の3級と2級は、もう紙の試験の「年数回のお祭り」ではない。
CBT方式(ネット試験)が導入された結果、ほぼ1年中、好きな時に受験できるようになっている。
「まだ準備が…」は許されない
お前らがよく使う「次の試験は○月だから、それまでに…」という言い訳は、もはや通用しない。
- 昔のアホ: 試験日が遠いことを盾にダラダラ勉強する。
- 今のお前: 最短で3日後にでも受験可能。サボる余地なし。
分かったか?これは、怠け者に対する「いつでも来い」という経済界からの宣戦布告だ。
覚悟を決めろ
会場と予約さえ取れれば、お前はいつでも自分の実力を試せる。言い訳は通用しない。試験日を口実にした「準備期間」という名の逃げ道は完全に塞がれた。
さっさと勉強を終わらせて、簿記の基礎を身につけろ。借金に怯えるような貧弱なバランス感覚を直すためにも、だ。
さあ、いますぐCBTの予約を入れろ。合格するまで試験から逃げるな!


