貧乏プロレタリアートにも豆から淹れたコーヒーを楽しむ権利はある。出来るだけ安く美味いアイスコーヒーを楽しもうじゃないか。
貧乏でバカ舌だと言ってもインスタントコーヒーでは満足出来ない。ドリップコーヒーの話だ。
コーヒーで重要なのは豆
コーヒーにおいて重要なのは豆選びだ。数あるコーヒー豆のうち、味とコスパに注目して、ベストな2種類のコーヒー豆を見出した。
2種類の豆のうちの一つは、イオンのコーヒーコーナー「カフェランテ」の「イタリアンロースト」、もう一つは「やまや」で専売している、「ウエシマコーヒー」の「コクのブレンド豆」だ。
「どちらも安物じゃないか!」という意見は無用だ。安物なのだ。コスパ重視で最高の味を求めた結果だ。
これらを同じ重量混ぜて淹れれば、旨いアイスコーヒーが完成する。もちろんコストパフォーマンスも抜群だ。
2種類の豆を使用
早速淹れてみよう。ウエシマコーヒーのコクのブレンドと、カフェランテのイタリアンローストを用意する。どちらも挽いていない。豆のままだ。
「コーヒーは挽きたてが旨い」というのは馬鹿舌でもわかる自明の理だ。コーヒー豆は豆のままでも挽いてあっても価格は変わらない。迷わず豆のままのコーヒー豆を購入しよう。
豆を計量していく。今回は出来上がり量で600ccを淹れる。イタリアンローストを22グラム計量する。
22グラムが量れたら、その上からコクのブレンドを投入する。こちらも22グラム投入するので、合計44グラムになる。
つまりイタリアンローストとコクのブレンドを同量使用する。今回は合計で44グラムだ。
出来上がり量に対して、使用するコーヒー豆の重量は好みによる。
ご飯を炊くときは沢山の量を炊いたほうが美味しく仕上がる。コーヒでも同じことが言える。一度に淹れる量は、少量よりも多くの量を淹れたほうが、美味しく仕上がる。
しかもコスト面でもメリットが有る。1人前を淹れるために10グラムの豆が必要だとすると、5人前を淹れるには50グラムも必要とならない。一度に淹れる量が多いほど、使用する1人前あたりの豆の量は減っていく。
計量した豆を挽いていく。Amazonで購入した激安のミルだ。なかなかいい仕事をしてくれる。半年以上使用しているが現在のところ絶好調だ。
エビフライを作る時にパン粉の無いことに気づいたときにもこのミルは活躍してくれた。食パンを一瞬でパン粉にしてくれたのだ。
挽き時間は好みによるが、筆者の場合は18秒だ。
写真では少し挽き具合が足りていない。各自の好みにでいい感じに挽いてもらいたい。今回は上の写真から数秒挽き時間を追加して完了とする。
コーヒーペーパーフィルターに挽いた豆を移す。プロペラ式の電動ミルは粒が揃わないからと本格派からは嫌厭されがちだが、割りとキレイな仕上がりになる。写真でも粒が揃っているのが見ていただけると思う。
使い終わったミルはそのまま水洗いするだけなので手入れが楽だ。
ペーパーフィルターの銘柄は何でも良い。ドリッパーも何でも良い。ペーパーやドリッパーの種類で味は変わらない。
Amazonの最安ドリッパーとイトーヨーカドーに売っているペーパーフィルターで良い。
豆を蒸らす。沸騰した湯で蒸らす。「沸騰したての熱湯は使うべからず」みたいな説を見ることがあるが、沸騰したての熱湯で淹れても美味しい。湯の温度に神経を使う必要は無い。
ケトルの種類も何でも良い。注ぎ口の細い、意識の高そうなケトルなんかを使う必要はない。
カップラーメン兼用のケトルで良い。麦茶兼用のケトルでも良い。とにかく湯が沸かせて注げれば良い。
適当に豆を蒸らしたら、ドリップしていく。
湯の注ぎ方だが、これもやはり適当で良い。湯の注ぎ方で味が変わるというのはファンタジーの一種だと思う。
「いやいや、湯の注ぎ方重要だよ」という方は、そのまま信じておいてほしい。信じるものは救われる。
湯の注ぎ方はあくまで付加価値だと思っている。
意識の高そうなコーヒーショップのマスターが口の細いケトルから慎重に注いだ湯で淹れられたコーヒーは美味そうに見えるが、そういうマスターやその所作、店の雰囲気まで全ては付加価値だ。
抽出が終わったら、氷を満たした容器にコーヒーを注げば、激ウマアイスコーヒーの完成だ。
いつもはステンレス真空マグに氷を満たして、出来上がったコーヒーを注いでいる。動画にしてみた。
撮影用にグラスに注いでみた。飲んでみる。いつも通り美味しい。
味の特徴は、強い苦味があり、強いコクもあり、酸味はほとんど無いことだ。
牛乳とコーヒー抽出液を1:1でカフェオレにしても旨い。
カフェランテ イタリアンロースト
イオンのコーヒー豆屋
カフェランテという店をご存知だろうか。カフェランテはイオンの中にある。
こだわりのコーヒー豆と世界の食品専門店
カフェランテ公式
わくわくするお店 カフェランテ
カフェランテは、日本食を含む各国の食料品を多数取り揃えております。
世界中のおいしい たのしいがぎっしり詰まっています。
有り体に言うと、カフェランテはKALDIの丸パクリだ。KALDIのパクリ店をイオンが直営で運営しているのが「カフェランテ」だ。
イオンはこういうことをする。店子の商売をパクってしまうのだ。
おもちゃ屋のパクリ例はトイザらス→キッズパブリック、スポーツ用品店のパクリ例はヒマラヤスポーツ→スポーツオーソリティといった具合だ。
豆が安い
カフェランテはカルディのパクリなのだが、豆の価格はカルディより若干安い。しかも筆者の場合近所のイオンにカルディは無いが、カフェランテはあるので便利だ。
カフェランテである。コーヒー豆が数種類並んでいる。
イタリアンローストは200gで税込み648円だ。量り売り風だが、全然量らない。注文するとパッケージされた商品を引き出しから出してくるので拍子抜けする。
200gでパッケージされている。
この豆の味の特徴は、苦味と焙煎の香りが強く、酸味はほとんど無いことだ。カフェランテの豆の中で焙煎が最も深煎りだそうだ。
これだけ深煎りの豆は、普通の量販店ではなかなか手に入らない。
セールがある
たまにセールをやっているので見かけたら即購入をおすすめする。このときのセールでは税込み548.64円となっていた。
カフェランテでコーヒー豆を購入するとポイントカードを渡される。3,000円分購入すると300円引きにしてくれる。これも高コスパのポイントの一つだ。
またカフェランテは、イオンのお客様感謝デーの割引対象でもある。コーヒー豆は日持ちがするので20日・30日を狙って購入するのがおすすめだ。
購入した豆は家の冷凍庫で保存すれば良い。冷えたままの豆でコーヒーを淹れたらぬるくなるんじゃないかという心配は無用だ。豆が冷えていても抽出液への温度の影響は殆ど無い。
油断できない
カフェランテには油断できない部分もある。
この日もカフェランテでは豆のセールをやっていた。税込み613円である。通常価格が税込み648円なので約5%オフだ。
しかもこの日はコーヒースタンプ2倍をやっていた。筆者は喜び勇んで2パック購入した。
ところが翌日カフェランテを通りかかると更にセールをやっていた。
驚異の2割引である。なんてこった。カフェランテは油断できない。
ウエシマコーヒー コクのブレンド
ウエシマコーヒーのコクのブレンドはやまや専売のようだ。酒のやまやにしか置いていない。
やまやのコーヒーコーナーにウエシマコーヒーの商品が並んでいる。
ウエシマコーヒーはUCC上島珈琲の子会社らしい。どういう経緯で、カタカナ表記で同名で親子関係なのか、よくわからない。インターネットで調べてもよくわからない。知っている方は教えて欲しい。
株式会社ウエシマコーヒーは東京都目黒区に本社を置き、コーヒーを製造・販売する企業である。UCC上島珈琲の100%子会社。
Wikipedia
コクのブレンドを購入しよう。もちろん豆の方だ。間違えて粉を買わないように注意が必要だ。450gで税込み734円となっている。
やまやは特にセールや値引きを行わないのでいつ購入しても同じ価格だ。
この豆の味の特徴は、とにかくコクが強いことだ。酸味は殆どない。弱点は焙煎の香りが弱いところだ。
合わせることで最強
この2つを同量合わせることで最強のアイスコーヒーができてしまう。お互いの弱点を補い合うのだ。
イタリアンローストは苦味と焙煎香は強いがコーヒーのコクを感じられない。一方のコクのブレンドはコーヒーのコクは強いが、香りを楽しめない。
この2つを組み合わせることで、コクと苦味が強く、鼻からは焙煎香が抜けていく最強のアイスコーヒーを楽しむことができる。
コーヒー一杯あたりの豆の価格を計算してみる。
コーヒー一杯あたり、2種類のコーヒー豆をそれぞれ5グラム使用することを想定する。
イタリアンロースト5グラム→16.2円
コクのブレンド5グラム→8.16円
合計24.36円となる。まずまずコスパも高いと言えるのでは無いだろうか。
スターバックスのハウスブレンドだと10g当たり51.76円である。スタバの半額のコスパである。しかも美味い。
ホットも楽しめる
この記事を書いているのは2022年9月下旬なのだが、段々と涼しくなっている。ホットコーヒーが恋しくなる頃だ。
上で紹介した、「コクのブレンド」と「イタリアンロースト」の組み合わせで激ウマホットコーヒーも淹れられる。少し配分を変えれば良い。
ホットの場合のおすすめの配分は、コクのブレンド2:イタリアンロースト1である。コクのブレンドの比率を高めるのだ。
両者を同量でホットを淹れると少し苦味や焙煎香が強すぎる。コクのブレンドの配分を増やすとホットでも最強のコーヒーを楽しめる。