現在使用している機器
筆者はポッドキャストの配信を行っている。「たくだん」という番組だ。
このポッドキャストの収録用の録音用機材にPodTrak P4を使用している。
録音用機材をPodTrak P4に決めるまでいくつかの機器やソフトウェアを検討した。
録音用機材に求めた機能
ポッドキャストの録音用機材に欲しかった機能がいくつかある。条件として3点だ。
条件1 ジングル機能がある
ポッドキャストを行うにあたって、一番欲しかったのがジングル機能だ。
ジングル(英: jingle)とは、ラジオ番組などでコマーシャルの開始や終了、楽曲・コーナーの切り替わりなど、番組の節目に挿入される短い音楽などの総称。
ウィキペディア ジングル (ラジオ)
いくつかポッドキャストを聞いていて、ジングルがあるポッドキャストは「なんだかちゃんとしている」という印象を抱いた。プロっぽい感じがした。
ジングルさえあればなんとかなると考えていた。現実にはジングルだけでなんとかなるというものではないのだが。
条件2 マイクを2本繋げられる
ポッドキャストは2人で行おうと考えていた。一人で喋り続ける自信はない。他の人のポッドキャストを聞いていても、1人で喋っているものより、複数人で喋っているものの方が聞いていて楽しいと感じた。
「ボイニッチの科学書」というポッドキャストがある。ボイニッチの科学書の通常の放送はパーソナリティーが二人だ。一人が先生のように喋る役、もう一人は生徒のように主に相槌を打つ役である。
たまに先生役のパーソナリティーが一人で配信していることがある。恐らく二人のスケジュールが合わない時があるのだろう。一人での配信でも内容は二人のときと変わらない。ただ相槌が無いだけだ。ところが二人のときは面白い番組が一人になるとつまらなくなってしまう。
先生役のパーソナリティーの喋りも普段は生徒役のパーソナリティに教える姿勢を感じるのだが、一人だと棒読みに近いものになってしまう。そういうのを聞いていて「やはりポッドキャスト配信は二人が良いな」と考えていた。
2人でのポッドキャストを想定していたので、マイクを2本繋げられることが条件となった。
マイクを2本つなぐには通常ミキサー機能が必要なのだが、ワタシにはそんな知識はなかった。2股のケーブルにマイクを2本挿せばどうにかなるんじゃないかなと考えていた。↓こんなヤツ。
条件3 持ち運びが可能
二人でポッドキャストを録音するには二人が集まる事のできるスペースが必要にある。そしてそのスペースは静かでなければならないという事を考えていた。
環境音が聞こえるとリスナーが一気に冷めてしまうんじゃないかと考えた。子供がドタバタ走る音、テレビやゲームの音、洗濯機の回る音、スマホのスピーカーで音楽を聴く音。
思えばワタシの自宅は非常ににぎやかだ。どこか静かなところに移動して収録できるように「録音環境が持ち運び可能」ということを条件にしていた。
なおこの条件は後ほど不必要になった。コロナ禍で一時はたくだんパーソナリティ二人が密室で録音するのも憚られる雰囲気になってしまったためリモートでの収録に移行し、たくだんパーソナリティーは自室にこもって録音している。
これらの条件を満たす機材を調べた。
KAWAI ExPodシリーズを検討
ポッドキャスト専用ソフト
まずPC用ソフトウェアが候補に挙がった。KAWAI(河合楽器製作所)というメーカーが販売する、KAWAI ExPodシリーズだ。KAWAI(河合楽器製作所)はピアノが有名なメーカーだ。KAWAI ExPodシリーズはポッドキャスト専用ソフトで以下の3種から構成される。
- ポッドキャスト番組作成ソフト ExPod(執筆時オンラインショップ価格5,334円+税)
- ジングル作成ソフト TitleCall(執筆時オンラインショップ価格4,195円+税)
- 音素材集 SoundDeck(執筆時オンラインショップ販売なし)
以上の3種のセットが
- ExPodプレミアムパック(執筆時オンラインショップ販売なし)
「ポッドキャスト番組作成ソフト ExPod」をインストールしたノートパソコンがあれば、ワタシが先程挙げた条件が満たされると考えた。ところが問題点があった。問題点が2点あった。
問題点
問題点1 発売日が古い
KAWAI ExPodシリーズの発売日は2008年11月だった。検討した時点ですでに発売から12年が経っている。パッケージ版の販売は終了している。ダウンロード版でExPodとTitleCallだけが販売継続されていた。
ウィンドウズ10への対応はしていた。試用版があったのでインストールしたところ作動はした。しかし、バージョンアップが行われた形跡はない。ソフトウェアの世界は日進月歩である。1年前は大昔という世界である。12年前のソフトがバージョンアップ無しで販売されている点に不安を覚えた。
マイクを2本つなぐにはミキサーが必要
ExPodをノートPCに入れて、マイクを繋げば収録はできそうだった。ノートPCなら持ち運びもできる。2人での収録をするならマイクを2本PCに繋げれば良い。
漫才のようにマイク1本で2人で収録というのは考えられない。男二人が密室で寄り添うのは気味が悪い。
ワタシのノートPCにはマイク入力端子がある。ただしマイク入力端子は1個しか無い。2本挿せないのだ。そこでワタシは考えた。ここで二股のケーブルを使えば良いのだと。
しかし調べているとマイクを2本つなぐにはミキサーとやらが必要だということが判明した。ヘッドホンを2本つなぐなら上の画像のような2分配ケーブルを使えば良いのだが、マイクを2本つなぐにはミキサーが必要なのだ。
ミキサー (mixer) とは、信号処理の分野では、入力された電気信号を混合する電子回路や機器。ミキシング・コンソール – 音響信号(マイク/ライン入力などの素材)間のレベルバランスを調整して混合(ミキシング)し、必要であれば周波数補正や効果を付加してまとまった音響作品にするために、舞台音響・放送・映画や録音スタジオ、カラオケなどで用いられる機器。
Wikipedia:ミキサー
ミキサーの価格帯
3000円程度から
ミキサーとやらは市販されている。アマゾンでマイクミキサーを検索するとヒットする。安いものは5,000円程度だ。
なるほど、ノートPCにマイクを2本繋ぎたければこれを買えば良さそうだ。つまり、このミキサーとKAWAI ExPodをインストールしたPCがあれば収録できそうである。
ミキサーで目移り
ミキサーの関連商品を調べていると、ミキサーにも価格帯が色々とある。関連商品には10,000円くらいのものもある。
価格の違いでどの様に機能が変わるのかがよくわからない。他にも関連商品を見ているとヤマハのミキサーが目についた。価格は20,000円を超えている。価格による違いは何なのか分からないが、見た目は格好良い。。
ミキサーを検索していく中で分かってきたことがある。どうやら一言でミキサーと言ってもいろいろなものがあるようだ、ミキサーに「複数のマイクを挿せる」という機能以外にもいろいろな機能が搭載されているようだ、ミキサーに録音機能がついているものもありそうだ、といったことだ。
ノートPCとソフトとミキサーを揃えずともミキサーだけで録音できるならそれに越したことはない。KAWAIのソフトウェアであるExPodシリーズの購入は辞めて「録音のできるミキサー」から探すことにした。
高機能のミキサーを探す
この時点でのワタシは、こういう録音関係の仕組みなどを全く知らない素人である。何も知らない世界のことをインターネットで調べるのは楽しいものである。
何かの機材を調べるときにはAmazonで検索をすれば、関連商品から求めるものが見つかることが良くある。
今回もAmazonで色々と検索していた。“”