休日に家族でショッピングモールを訪れた。岡山駅前に建つ「イオンモール岡山」である。バカでかい。
休日のイオンモール岡山は客が非常に多い。岡山人はイオンが大好きである。休みになると岡山のマイルドヤンキーの90%がイオンに繰り出す。ワタシもイオンが大好きである。ワタシの家族もイオンが大好きである。イオンに行けばワタシの家族も岡山人も全員がハッピーになる。
マクドナルドの長蛇の列
昼12時ごろになり昼食のためにマクドナルドに行こうという話になった。マクドナルドに到着すると衝撃を受けた。いつものことではあるがものすごい行列をなしている。
行列の人数は50人以上居ると思われる。だが安心してほしい。座席さえ確保できればモバイルオーダーを使うことですぐに食事ができる。この日も待つ必要はなかった。
長蛇の列を横に見ながら客席に入ると座席には空がある。首尾よく家族分の座席を確保することができた。
もしも座席が確保できなくても食事が終わりそうな家族の後ろでマークしておこう。マクドナルドでの食事時間など知れている。そしてタイミングを見計らって「ここいいですか?」と聞くのである。子供なら「おかあさーん、ここもうすぐ空くよ」と叫ぶのも良い。昔のデパートの食堂で見られた作戦は現在も有効である。
座席を確保できたら机の上に記載された「モバイルオーダー番号」を確認する。
マクドナルドのアプリで注文時にその番号を入力すれば、出来上がった商品をマクドナルドクルーが席まで運んでくれる。
長時間並んでいる行列を尻目に待ち時間なく食事できるという運びだ。
無料で行列に横入り
マクドナルドのモバイルオーダーは最高だ。レジに並ぶ長蛇の列をすっ飛ばして、横入りして注文できてしまう。
東京ディズニーランドで行列を抜かすには「ディズニー・プレミアアクセス」というものを購入する必要があるらしい。1アトラクションにつき2,500円するものもある。恐ろしい。
マクドナルドのモバイルオーダーにそのようなものは不要だ。必要なのはスマホとアプリと決済手段だけである。
モバイルオーダーを使わない人々
なぜマクドナルドのモバイルオーダーを使わない人がいるのか?という疑問を以前から抱いていた。
グーグルで「マクドナルド モバイルオーダー なぜ使わない」と検索すると多くの記事がヒットする。
多くの記事で挙げられる理由の一つは「モバイルオーダーだとポイントが貯まらない」というものだ。レジで決済すればdポイントや楽天ポイントが付与されるが、モバイルオーダーだとそれが付与されないという理由だ。
これを聞いたときは「なるほど、皆さんポイントが大好きですね」と思ったものだが、実はそれらのレジでのポイント付与サービスは2024年1月14日に終了している。
ポイント付与サービスが終了したあともモバイルオーダー利用者が増えたようには感じない。マクドナルド店頭の行列が少なくなることはなかった。わざわざ行列に並ぶ理由が「ポイント」ではなかったのである。
好きで並んでいる
モバイルオーダーを使わず、行列に並ぶ理由を勝手に想像する。
- スマホを持っていない
- 現金以外の決済手段がない
- 未知のアプリを使う気にならない
- マクドナルドアプリをインストールするのがだるい
- 通信制限でスマホが使えない
- 並ぶのが苦にならない
- 行列に並ぶのが好き
- アプリを使うと何か不利益がありそう
- アプリを使う人はマクドナルドに操られている
- オーダー入力はクルーの仕事だからそんな事はやりたくない
以上は勝手な想像である。高校生などは現金以外の決済手段がないというのも十分考えられる。
行列に並ぶ人にモバイルオーダーを使わない理由を聞いて回りたいが、実行する勇気はない。怪しい人として通報されそうだ。
運ばれてきたスパチキを食べながらワタシの中で出した結論は「自分だけモバイルオーダーを使えたらそれでいいじゃなか」というものだ。
行列に並んでいる人は好きで並んでいる。行列に並ぶのが嫌いなワタシはモバイルオーダーで待たずに食事にありつけて優越感を覚えている。お互いに幸せだ。次の休みもイオンに行こう。昼にはスパチキを食べよう。