月額税込み990円、音声通話が付いて、通信容量無制限で速度が1.5Mbpsの格安simプランがある。mineoのマイそくだ。
結論としては昼の12時から13時以外は動画閲覧も含めて快適に使える。ウェブの閲覧は全く問題を感じない。ただし、通信速度の1.5Mbpsではアプリ等のダウンロードには向いていない。
データ通信の容量は基本的に無制限だ。3日間で10GBを超えると32kbbsに制限されるという条件はあるが、例えば、毎日3GBを使用して、月に100GB近く使用することも理屈の上ではできる。
条件として月曜日から金曜日の昼12時から13時の間は通信スピードが大幅に制限されて32kbpsとなってしまう。
通信スピードが1.5Mbpsや32kbpsと言われてもピンとこないのでは無いだろうか。どの程度使えるのか試してみる。
スピードテスト
本当に1.5Mbps出ているのか、スピードテストをしてみる。
ダウンロードでは1.49Mbpsという結果が出た。概ね額面通りのスピードだ。
通信の始まりでスピードが跳ね上がって10Mbpsを超えている。動画で確認してほしい。
通信の始まりでスピードが上がるのはmineoの特徴の一つでバースト通信という。通信の始まりの速度を一定時間高めることで体感速度を向上させている。
ウェブの閲覧等では、ページを切り替えたり、リンクを踏むたびにこのバースト通信が発動する。
低速時のバースト転送について
またmineoにはバースト転送機能があります。
mineo
バースト転送機能とは、低速通信時に通信しはじめの75KB分(※2)は高速通信と同じ速度がでる機能です。mineoではサービス開始時から導入しています。
バースト通信は体感できるほどの効果がある。リンクを踏むと、新しいページに切り替わって一瞬は画像等を素早く読み込む動作をしているのを体感できる。
1.5MbpsでYou Tube視聴
マイそく1.5MbpsではYou Tubeを普通に視聴できる。
子供はYou Tubeを無限に見る。子供はYou Tubeでヒカキンやはじめしゃちょーさえ見られれば幸せなのだ。
通信容量の少ない親のスマホでYou Tubeを何時間も見られると、あっという間に通信容量を超過して、低速になるという事態が発生してしまう。
mineoのマイそくなら容量無制限でYou Tubeを視聴できるため、このような恐れがない。遠慮なく何時間でもYou Tubeを視聴できる。
You Tubeには通信速度に応じて画質を自動的に設定する機能がある。これが働いているため、画質を調整してサクサクと動くようになっている。
画像では144p(低画質)となっている。流石に144pはスマホで見ても低画質なのがわかる。
高画質だと再生できないのだろうか。公式サイトの情報によると1.5Mbpsで720p(高画質)は再生できないとなっていた。
試しに画質を手動で高画質にして見たが、このときは問題なく視聴することができた。
You Tubeは安定した再生を優先するために自動設定では画質を低画質や標準画質に調整していると思われる。
まいソク1.5Mbpsでは、通信状況によっては720pで再生ができない可能性があり、画質を自動設定にしていると低画質になる場合はあるが、You Tubeを普通に視聴することが可能だ。
1.5Mbpsでウェブ閲覧
mineoマイそく1.5Mbpsでのウェブ閲覧は特に問題を感じない。リンク先に遷移するときにも、もたつき等は感じない。前述したバースト機能が効いているのだ。
3日間で10GBとはどのくらいか
先述した通りmineoマイそくでは、通信量が3日間で10GBを超えた場合、通信制限されるとなっている。10GBとはどのくらいなのか。mineoの公式サイトに参考になる情報がある。
マイそくの通信速度の上限である1.5Mで連続使用した場合、約15時間で10GBとなるようだ。ファイル共有ソフトなどで常時データ通信をするような使い方には向いていないだろう。
標準画質での動画視聴では20時間とある。一日平均で7時間くらいは動画を視聴できる計算だ。音楽ストリーミングなら、3日で10GBを超える可能性は無いようだ。
32kbpsの世界
月曜~金曜(祝日含む)の12時~13時は、最大32kbpsの通信速度になります。
32kbpsではメールやメッセージなどテキスト情報のやり取りはできますが、それ以外の用途(Webサイト閲覧 QR決済など)ではほとんどご利用いただけません。
mineo
マイそくでは月曜日から金曜日の昼12時から13時のあいだ、通信速度が32kbpsとなる。32kbpsという通信速度の世界はどんなものだろうか。
32kbps スピードテストが開始しない
32kbps環境下でスピードテストアプリを試してみたが、テスト自体が開始せず計測が不可能な事態となった。
ブラウザから「スピードテスト」をグーグル検索してグーグルのスピードテストをしてみると結果が表示された。0.03Mbpsと表示される。つまり30Kbpsとなり、設計通りのスピードだった。
32kbps You Tubeアプリ動かない
ダメ元で32kbps環境下でYou Tubeアプリを起動してみたが、全く動かなかった。寂しい。
32kbps ウェブブラウザが動かない
32kbps環境下でサファリを起動してAmazonを検索してみたが、固まってしまった。
32kbps LINEテキスト送信は可能
32kbps環境下でもLINEでのメッセージ送信は可能だった。
小中学生に最適
昼休み時間帯に使わない人に
mineoマイそくの32kbpsは宣伝通り、テキストメッセージのやり取りがどうにか可能という世界だった。
平日の12時から13時にスマホを使用しない人に取っては、通話シムで月額税込み990円で、通信量の上限なしというのは魅力的なプランでは無いだろうか。
小学生や中学生の子供に持たせるSIMとして最適だ。小中学生は学校でのスマホ使用は禁止されていることが多いので12時から13時規制は問題ない。
子供の通信量の心配がなくなる
小中学生にスマホを持たせると無限にYou TubeやTikTokを視てしまうものだが、通信量の心配をする必要はない。
スマホの使いすぎは、IOSであれば「スクリーンタイム」機能で使用時間の制限ができる。Androidでは「Digital Wellbeingと保護者による使用制限」が同じ様な機能だ。
昼の32kbps規制を回避するプラン
費用を上乗せ
ここまで読んで「昼の規制さえなければ最強なのにな」と思った方が居るかもしれない。
費用を上乗せすれば、昼の規制を無くせる。mineoには昼の規制なしで1.5Mbps上限無しプランがある。
パケットし放題Plus
マイピタ1.5GBにパケットし放題Plusを組み合わせるのだ。
マイピタというプランが、税込み1,298円で通信量1GB/月となっている。このプランは高速通信量の上限が月間1GBで、低速との切り替えができるようになっている。低速の通信速度は最大200Kbpsになってしまう。
これに「パケットし放題Plus」というオプションを組み合わせる。このオプションは月額税込み385円である。マイピタ1GBプランとの合計で月額税込み1,683円となる。
693円で低速が1.5Mbpsに昇格
マイピタにパケットし放題Plusを組み合わせると、マイピタの低速が1.5Mbpsに昇格する。パケットし放題Plusには昼12時から13時の規制はなく、月間通信量の上限もない。
マイそく→12時から13時の規制有り→990円
パケットし放題Plus→12時から13時の規制なし→1,683円
12時から13時の規制を外すための費用が月額693円という計算だ。