35,000円で大満足ノート
中華ノートPC「chuwi」
激安ノートPCを購入した。以前紹介したような中古ではなく新品だ。
今回購入したPCのメーカーは「chuwi(ツーウェイと読む)」という、聞いたことの無いメーカーだが、良い買い物をしたと満足している。
chuwiには多くのPCがラインナップされている。
今回購入したのは「GemiBook Pro 14インチ」というものだ。
Amazonでの価格は通常46,500円だが、セールで約35,000円だった。嬉しい。Amazonではちょくちょく謎のセールをやっているのでチェックしてほしい。
購入したノートPCのスペック
軽くスペックに触れよう。
画面サイズは14.1インチで解像度が2160×1440とアスペクト比が3:2になっている。ワイド画面よりも縦長だ。
アスペクト比16:9のワイドディスプレイが主流だが、最近は3:2の比較的縦長な画面がプチブレイクしているらしい。
CPUはCeleron J4125、メモリが12GB、記憶容量がSSD256GB(+1TB拡張可)、Windows10付き、Officeナシ、といったところだ。
動画の処理はつらそう(試していない)だが、ウェブの閲覧、Officeの使用、画像の編集等には十分な性能がある。
良いところとイマイチなところ
「chuwi GemiBook Pro 14インチ」 を使用してみてよかったところとイマイチなところを羅列する。
良いところ
- 価格が安い
- 見た目が悪くない
- 液晶のアスペクト比が3:2
- 液晶がキレイ
イマイチなところ
- Windows10の認証が怪しい
- USキーボード
- ファンクションキーのクセがすごい
- USB端子が一個
良いところ chuwi GemiBook Pro 14インチ
良いところ① 価格が安い
執筆時にAmazonをチェックすると、33,000円だった。筆者が購入したときは、45,000円から一万円オフ!となっていて、小躍りしてポチったのだが、それより更に安い。悔しい。
GemiBook Proは毎年モデルチェンジしているようで、筆者が今回購入したモデルは2020年モデルだと思われる。メモリが12GBとなっている。
購入した際には2021年モデルが現行として販売されていたのだが、その2021年モデルはメモリが8GBだった。一方の型遅れモデル(筆者が購入したもの)はメモリが12GBだったため、わざわざ型遅れを購入した。メモリの増設はできない仕様となっているためだ。
ただし搭載CPUも更新されている。筆者が購入した2020年モデルはCeleron J4125だったが、最新モデルはCeleron N5100が搭載されている。この辺のスペックがコロコロ変わるので購入時は注意が必要だ。
良いところ② 見た目が悪くない
見た感じが悪くない。キーボードの表記がめっちゃシンプル。US配列というやつで、ひらがな表記は無い。@とか&とかの位置がJIS配列とは微妙に違ったり、半角/全角キーが無かったりする。
車の左ハンドルをカッコいいと思える人はこれも受け入れるんじゃないかと思う。しらんけど。
背面パネルにはロゴがあるだけ。すごくシンプル。材質はアルミで質感が良い。触るとひんやりとしている。
キーボードにバックライトが付いている。バックライトに実用性は無い。暗闇でパソコンを使う必要が無いからだ。しかし見た目がとにかくカッコいい。
良いところ③ 液晶のアスペクト比が3:2
液晶のアスペクト比が3:2になっているのが良いところの三番目だ。
現在主流のアスペクト比は16:9で、パソコンモニターだけでなく、地デジテレビも16:9になっている。それに比べると縦が長くなっている。3:2は16:10.66なので、16:10 よりも3:2のほうがより縦長だ。
地デジ以前のアナログテレビのアスペクト比は4:3だった。今思えばかなりの縦長ということになる。その後に出た横長のいわゆるワイド液晶に未来感を感じたものだった。
気づけば身の回りのモニター類は16:9ばかりになっているが、そんな中で3:2のモニターを見ると新鮮味を覚える。
14インチのモニターだと、ウインドウを横に2つ並べて使うことがあまり無いため、横の長さは必要なく、縦に長いほうが作業がしやすい。
というわけで、3:2のアスペクト比のモニターはこのPCにとって良いところだと感じている。
良いところ④ 液晶がきれい
液晶はグレア液晶、いわゆるテカテカ液晶だ。これは好みの問題だと思う。
この液晶のすごいところは解像度だ。 解像度が2160×1440となっている。 めちゃくちゃドットが細かい。100%表示にしちゃうと、目がついていけないほど。
写真にすると大きいモニターのように見えるが、14インチである。100%表示だと字がめちゃくちゃ細かい。
イマイチなところ
Windows10の認証が怪しい
ライセンス認証を行ってください
到着して立ち上げると、ウィンドウズのライセンス認証をしろと表示される。
購入品にライセンスコードは同梱されていない。
Amazonの製品紹介やレビューにも認証に問題が出ることが書かれている。
結論としてはchuwiのサポートに問い合わせるとプロダクトキーを送ってくれることになるのだが、なぜ最初から同梱してくれないのか。怪しさを感じる。
chuwiにライセンス認証について問い合わせ
以下にchuwiとのやり取りを貼っておく。
chuwiに送ったメール
chuwiからの返信
たまたま認証に問題があった感じで返信をくれているが、筆者の購入したものだけではなく、すべての製品でこのプロセスが必要になるのでは無いだろうか。
chuwiに問い合わせしなければウィンドウズ認証できない点は、人によってはハードルが高いと感じる点だろう。
USキーボード
半角/全角キーが無い!
キーボードがUSキーボードというものだ。
ひらがなの表記がない。それだけなら問題ないのだが、他にも違いが有る。
@(アットマーク)とかの場所が違う。
変換、無変換キーがない。
そして最も大きな違いが、半角/全角キーが無いということだ。
ローマ字入力を行うには、【alt】を押しながら【`】を押す必要が有る。
これがめちゃくちゃダルい。ありえない。
半角/全角キーが無いことへの解決策
USキーボードの半角/全角キーが無いことで不便に思っているユーザーが多いらしく、これを解決する方法がインターネットにあった。
「alt-ime-ahk」というスクリプトを導入するのだ。
詳しくは上の記事に譲るが、これを導入することで、右の【Alt】キーを空打ちすると「日本語入力」、左の【Alt】キーを空打ちすると「英数入力」になる。
この機能はむちゃくちゃ便利。普通のキーボードだと画面右下のIME表示を見るか、実際に入力してみないと現在の入力モードが日本語なのか、英数なのかがわかりにくい。
英数入力モードのつもりで、日本語入力をしようと半角/全角キーを押して文字入力したら英数モードだったという経験をした人は多いだろう。
しかしこのスクリプトを導入すれば、とりあえず右のAltを空打ちしておけば間違いなく日本語入力になってくれる。
これを導入すればUSキーボードの使いにくさはかなり緩和する。
ファンクションキーのクセがすごい
Fnキー同時押し!?
キーボードの一番上の列にF1からF12の「ファンクションキー」が並んでいる。
chuwiのパソコンはそのファンクションキーを使うには「Fnキー」を同時押しする必要が有るのだ。
例えば「F4」キーを単独で押すと、音声ボリュームが大きくなってしまう。ファンクションキーとしての機能を使用するには「Fnキー」を同時押しする必要が有る。
これもめちゃくちゃダルい。なれてしまえば良いと考える人もいるかも知れないが、これに慣れてしまうと、今度は他のパソコンを使った際に、混乱してしまいそうだ。
BIOS更新が必要
普通はファンクションキーだけを押せば、ファンクションが機能し、Fnキーと同時押しをすれば、キーイラストの機能が働くものだが、chuwiは逆になってしまっている。
色々調べた結果分かったことだが、これを通常のPCと同じ状態にするにはBIOS更新が必要になる。
そのBIOS更新ファイルはchuwiから手に入れる必要がある。
Amazon経由では返事なし
ウィンドウズ認証と同じように、アマゾン経由で問い合わせをしてみた。
ところがこれに対しては待てど暮せど何も返事がない。
英語Eメールで解決した
【aftersale-service@chuwi.com】にメールを送るとBIOS更新ファイルを送ってもらえるという情報を入手したため、英語のメールを送ってみた。もちろん自動翻訳だ。ちょっと文章がおかしい。
自動翻訳の英語が通じたらしい。更新ファイルの置き場を教えてくれた。
BIOS更新
BIOS更新の手順は色々とブログがヒットする。これ↓とかを参考にした。
メールで送られてきた場所から更新ファイルをダウンロードして、USBメモリに入れる。
それをGemiBook Pro 14インチに挿れて、BIOSのアップデートをした。
このBIOS更新を失敗するとパソコンが文鎮になってしまう可能性が有るため注意してほしい。
ネット上ではGemiBook Pro 14インチはファンクションキーを通常のようにはできないという情報も見かけたが、無事に正常化することができた。しかしクセが強い。
USB端子が一個
イマイチなところの最後だが、USB端子が一個しか無い。
マウスを繋いだら終わってしまう。
しかし安心してほしい。PC自体がBluetooth機能を持っているので、Bluetooth対応マウスならUSBポートを塞がずに使用できる。筆者は↓を使用している。
スタバに持っていける かも
もう中華は馬鹿にできない
ノートパソコンのヒエラルキーに対する筆者の認識を述べる。
MacBookが最上(持っていない)で、国産ノート(dynabookとかVAIOとか)とアメリカンノート(dell)がミドルクラス、Lenovoとかmouseが安物で、名もなき中華PCはポンコツというものだった。
名もなきchuwiはポンコツだろうと。
中華だからwとか馬鹿にする気持ちがあった。
もうね、完全に間違っていました。ごめんなさい。
ノートパソコンは見た目が重要
ノートパソコンは見た目とか質感が大事。外で衆人環境で使う場合があるから。なんならスタバでドヤ顔で触りたいでしょ。でも野暮ったいノートパソコンはスタバには持っていけない。
申し訳ないが、一昔前の15.6インチで光学ドライブを装備したようなのは持って歩けないんですよ、重いしダサいから。
スタバに持っていっていいのはMacBookだけ
MacBookを買った人は、スタバでドヤ顔が許される。
MacBookにはスタバでドヤ顔をする権利が同梱されているんです。スタバでドヤ顔をする権利を一緒に買っているんだから許されるんです。他のではドヤ顔はできないですよ、申し訳無さそうな顔になっちゃいますよ。
他のノートPCにはスタバドヤ顔権が付いていないんですよ。dellとかスタバに持っていてドヤ顔をしようとしても、同じ店内にMacBookを広げている人を発見してしまったら、もう恥ずかしくてdellは出せないですよ。フラペチーノ一気飲みして退店ですよ。
chuwiに安っぽさは無い
「chuwi」には、ドヤ顔権までは付いていないものの、安っぽさは微塵もない。ボディに上質感を感じる。
手にとった瞬間、ボディーがひんやりする。多分アルミでできている。ロゴマークにはヘアライン加工がしてある。あら、おしゃれじゃないですか。
chuwiって何?
深センのメーカー
CHUWI(ツーウェイ)は、中国深圳市に本社を置く電子機器メーカーである。主にPC、タブレット端末を扱っている。
Wikipedia
chuwiは深センに本社を置く、中国の電子機器メーカーらしい。2004年に設立して、2015年から海外市場に参入している。
ウェブがちゃんとしてる
ちゃんとしたウェブページを構えている。ちょっとおしゃれなウェブページは日本語表記も完璧。
Amazon内にchuwiのストアもある。
チューバッカは関係ない
「chuwi」と表記して「ツーウェイ」なんて読めない。未だに頭の中では「チューイ」って読んでしまう。
「チューイ」ってスター・ウォーズの「チューバッカ」の事だよね。この「chuwi」って表記を見ると、どうしても毛むくじゃらの「チューバッカ」を思い出しちゃうのよ。
ハンソロがチューバッカのウーキー語を理解できるのには、非常に過酷で壮絶すぎる人生が理由にあった。ハンソロは惑星コレリアでストリートチルドレンとなり、路上生活をしていた。その後、宇宙海賊に拾われて奴隷のような生活をしていたなか、ひとりのウーキー族と出会った。
バズプラスニュース
そのウーキー族は女性で、ハンソロを非常にかわいがり、まさに母親代わりとなった。そんな環境下で生活していたため、ハンソロはウーキー語を知り、チューバッカの言葉を理解できるのである。映画「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」でも流暢にウーキー語を話していることから、すでに19歳時にはウーキー語をマスターしてたことが判明している。
ハン・ソロってチューバッカと会話ができるけど、チューバッカの話すウーキー語をマスターしてる。なぜならハン・ソロはストリートチルドレンから奴隷を経てウーキー族の女性に母親代わりとして育てられたかららしいよ。どうでもいいけど。
Officeは付いていない
chuwi GemiBook Pro 14インチにOfficeは付いていない。残念に思う人もいるかも知れない。
だが安心してほしい。ヤフーショッピング等を除くとくっそ怪しいOfficeがくっそ安く売られている。
筆者は人柱としてこれを購入インストールした。普通に動いている。
また暇なときに記事を書こうと思う。
安くて良いものは中国から
安くていいものはメイド・イン・ジャパンだと思っていた。
そう思いたかった。
でもね、もう認めるしか無いんですよ。
安くて良いものはメイド・イン・チャイナ!ですよ。
35,000円で満足してしまった。
さようなら~