Amazonからの衝撃的なメール「お前の金、返さねーから!」

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Amazonからメールを受け取って衝撃を受けた。剥き甘栗を食べたくなって、いつものアホ面でDaisoに訪れていたワタシはAmazonからのメールをスマホで見てガクガクと震えながら膝から崩れ落ちてしまった。

衝撃のメールの内容

衝撃のメールを以下に引用する

 いつもAmazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。

Amazonからのメール

定型文のあいさつである。確かにワタシはいつもAmazonを利用している。プライム会員になって10年は越えただろう。お礼を言われる筋合いがある

あいさつの後いきなり本題が来た

アマゾン返品係へ下記ご注文商品についてご返品いただきましたが、以下の理由により、返品処理を進めることができません

なるほど、ワタシは確かに返品した。先日アマゾンで購入した商品を返品したのだ。なかなか処理が進まないなと思っていた。購入したのはこの↓商品だ。なぜ返品処理を進められないのだ?早く処理を進めてお金ちゃんを返してほしい

Amazonアウトレットが「非常に良い」の評価で売っていたPCモニターだった。

アウトレット販売だったため通常価格より5,000円ほど安かったのでご機嫌でポチったのだ。

ところがいざ到着して開封したら液晶にデカい破損があった。アウトレットといってもとても使えた商品ではない。速攻返品した。返品したのが2025年10月14日だった。

今回のメールを受け取ったのは10月26日だったので返品から2週間というタイミングだ。返品の処理を進められない理由は何だ?メールの続きを見てみよう。

返品処理が進められない理由:使用感、傷・汚れあり
詳細:商品に使用感があるため。
保管期限:2025年11月1日(土)

Amazonからのメール 注文番号は筆者による改変

返品処理が進められない理由:「使用感、傷・汚れあり」とある。どういうことなのか。

送られてきたときから液晶にでかい傷があるのだ。使用感とか傷とかいう話ではない。早く返品処理を進めてワタシのお金ちゃんを返してほしい。続きを読んでみる。

返品処理が進められない理由が【使用感、傷・汚れあり】の場合

事前に申告いただいた内容の不具合が確認できず、また過度な傷や汚れなどがあったため、返金はいたしかねます。ご返送をご希望の場合に限り、確認の上着払いにて返送をさせていただきますので保管期限内に返送先住所をカスタマーサービスへご連絡ください。

Amazonからのメール

返金はいたしかねます」だと?

「事前に申告いただいた内容の不具合が確認できず、また過度な傷や汚れなどがあった」だと?

返品するときにきちんと「開封したら液晶に割れがありました」と入力したじゃないか!使用感て何なんだ?確かに段ボールを開けて梱包のビニールは破った。しかし液晶の割れなんてそうやって開封してみないと分からないじゃないか!

梱包の箱もボコボコだったぞ?アウトレットの商品だし梱包の箱の状態など気にしないが。

液晶が派手に割れたPCモニターを送り付けておいて返品の手間を取らせた挙句ワタシの大事なお金ちゃんを返してくれないだと?

ここまでメールを読んだワタシはお金が帰ってこないかもしれないというショックでDaisoの通路で泡を吹きながら倒れこみ、ガチムチの店員にDaisoからつまみ出されてしまった。

すでに代品を購入したのだが?

大事な大事なお金ちゃん32,283円が返ってこないだと?

実はすでに同じモニターをもう一度ポチって設置して使用中である。もう一度ポチったのはアウトレットではなかったため金額は37,980円と、アウトレット価格の32,283円よりは高くなったのだが「43インチ4Kで4万円弱は安いな~」と喜んでいた。

しかし最初の破損商品の分が返金されないとなると、モニターに約2倍の70,263円という金額を支払ったことになってしまう。全然お得に感じない。お金ちゃんを返してほしい。

Amazonを信用しすぎていたのだろうか。人生においてこんな仕打ちが待っているとは思いもしなかった。Daisoで購入した「こだわりのむき甘栗」を食べながら涙が止まらなくなった。

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泣いていても一円にもならないので、大事なお金ちゃんを取り戻すべく行動を開始した。結果を先に書くと約20分後には返金されることが決定したので安心してほしい。経緯を記す。

アマゾンに電話は無い、チャットはある

Amazonに問い合わせなんてどうすればいいのか。Amazonのサイトを見渡しても電話番号なんて書いていない。そう、Amazonは電話番号を公表していないのだ。その代わりにアマゾンには電話リクエスト、チャット、メールによる問い合わせシステムがある。

特にチャットは対人恐怖症のワタシにぴったりのサービスだ。

チャットにたどり着くには少し手間がかかる。お客様サポートから入っていく必要がある。

最近のAmazonでの注文履歴が表示されるので該当の商品を探す。アマゾンハードユーザーの私だと2週間前の履歴はすでに埋もれてしまっている。

「他のご注文商品についてのお問い合わせ」を押して、過去の履歴を表示させ、今回問題となっている注文を選択する。注文日10月9日のモニターを選択する。

「この商品についてどのようなヘルプが必要ですか?」と出るので、今回は返品のボタンを押す。これは少々いい加減な選択をしても結果的にはチャットにたどり着ける。

すると「カスタマーサービスへ連絡」というボタンが表示される。

ボタンを押すと、「担当者からの電話をリクエストする」と「チャットで問い合わせる」が表示される。

今回ワタシは「チャットで問い合わせる」を選んだが、「担当者からの電話をリクエストする」を選ぶと電話番号を入力して着信を待つという流れだ。

チャットが開始すると最初はAIチャットボットが対応してくれる。

相手は人間ではない。ボットである。まだビビる必要はない

こちらの件でお問い合わせである。お金ちゃんを返してほしいのである。

「どのようなサポートが必要ですか」と聞いてくる。お金ちゃんを返してほしいのだがこちらの返答は選択方式なのでとりあえず「配達された商品に問題がある」を選ぶ。

もう返品は完了しているのだが、とりあえず「返品または交換する」を選択する。

返品手続きが開始していることをボットも把握しているようだ。返品したらAmazonから「お金は返さない」と連絡があったからこちらは慌てている。2週間以上前に返品したかと聞いてくるので「はい」と答える。

「他の問題があります」を選択する。いよいよ「担当者におつなぎします」と表示された。人間の出番である。緊張感が高まる。

チャットと電話を選べる。電話を選ぶと電話がかかってくるようだ。対人恐怖症のワタシは迷わずチャットを選択する。

お待ちいただく間にお問い合わせ内容の詳細をご入力くださとあるのでとりあえず注文番号を入力して送信する。

いよいよチャットが人間につながった。「リュウさん」らしい。スト2を思い出してしまう。怖い。

リュウさんとのやり取りを開始する。

震える指でテキストを入力して送信する。「アウトレットの商品が来たら液晶に割れがあった」と伝える。どんな返事が来るのか怖い

「使用感があるのであなたが壊したと推認しています」とか言われたらどうしよう。

「使用感があるから返金不可と言われたけど使用してないから!」と伝える。リュウさんが早急に詳細を確認してくれるそうだ。まさか波動拳を打ってくることはないよな?時間が長く感じる。甘栗をつまみながら返信を待つ。

「返金の手配をさせていただきます」という返事が来た。リュウと闘うことを覚悟していたワタシは拍子抜けした。リュウさんは竜巻旋風脚を繰り出してこなかった。あっけない。しかし安堵する。

返金方法が選べる。今回楽天銀行のVISAデビットで購入していたので、そちらに返金してもらうことにする。

リュウさんとのチャット終了後30分程度でアマゾンからEメールが来た。「返金をいたします」という内容だ。リュウさんがその場しのぎで嘘を言っていたのでは無いと確信する。すまん、あまりにも交渉がすんなり進んだので少しだけリュウさんを疑っていた。

リュウさんは殺意の波動に目覚めていなかった。むしろ良心の塊のような人だった。

ここからは楽天銀行のビザでビットの仕様の話だが、リュウさんとの交渉から3営業日で楽天銀行の残高に返金された。

大事なお金ちゃんが帰ってきて一件落着である。

AmazonでのPCモニター購入と返品ポリシー、そしてサービスの持続性

PCモニターの返品ポリシー概要

AmazonでPCモニターを購入した場合の返品ポリシーを確認しよう。他の多くの商品と同様に、原則として商品到着後30日以内であれば返品が可能だ。

ただし、PCモニターのような精密機器においては、返品理由によって対応が厳格になる点に注意が必要である。

  • 初期不良や配送中の破損の場合: Amazon側または出品者の責任となるため、全額返金または交換が可能となる。この場合、返送費用も基本的にAmazon側が負担する。
  • 購入者都合による返品の場合: 「画面の色がイメージと違った」「サイズを間違えた」といった自己都合の場合でも、多くは返品を受け付けている。しかし、未開封・未使用であることが前提であり、開封済みだと返金額が減額されるか、返品自体が拒否されるリスクがある。特に、商品が破損・汚損している場合は返金不可となる可能性が高い。

今回のワタシのケースは初期不良もしくは配送中の破損であり、全額返金の対象になったと考えられる。返送も着払いであり、Amazonが負担した。

ワタシはAmazonの返品ポリシーを把握していたので、箱から破損したモニターが出てきたときも全く慌てなかった。「さもありなん」と思い写真を取ることさえしなかった。Amazonはすんなり返金してくれるだろうと油断しきっていた。今後は返品する前に写真を撮っておくべきだと思った。

重要なのは、返品を希望する際は、必ず注文履歴から返品手続きを開始し、示される具体的な条件と期限を厳守することだ。勝手に着払いで送っても返金されることはない。

返品前提の消費行動が招く未来

Amazonの返品ポリシーが非常に寛容であることは、消費者にとって大きなメリットであり、「とりあえず買って試してみる」という安心感で、Amazonで買おうという動機となっているのは間違いない。逆に「ノークレーム・ノーリターン」を謳う店舗では買う気が薄れる。

しかし、この寛容な返品制度に甘え、「気に入らなければ何でも返品すれば良い」というおかしな返品や、悪質な返品が横行する事態になれば、サービスの持続性が危うくなるだろう。

過剰な返品は、Amazonや出品者にとって以下のような多大なコストとなり、最終的には消費者自身に跳ね返ってくる。

  1. コスト増: 検品、再梱包、廃棄、運送などの物流コストが増大する。
  2. 商品価格への転嫁: 増大したコストは、巡り巡って全商品の価格に上乗せされる可能性がある。
  3. ポリシーの厳格化: Amazonが制度を維持できなくなり、返品期間の短縮や条件の厳格化に踏み切ることで、本当に困っている利用者の利便性が損なわれる。

消費者は、返品制度が「万が一の保険」であることを理解し、常識的な利用を心がけなければならない。さもなければ、いつの日か「気軽にAmazonでPCモニターを買える時代」が終わってしまうかもしれない。

リュウさんありがとう。死ぬまでもう二度と絡みは無いかもしれないがあなたのことは一生忘れない。