断酒したら食べなくなったもの あんなに好きだったのに

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2022年11月13日に呑んだのを最後に、以降酒を口にしていない。20年以上毎日呑んでいたがこれを書いている時点では7ヶ月間呑んでいない。

酒を呑んでいた時には肴としてよく食べていたのに、酒を止めてから全然食べていないものがわりとある。酒を止すと食べる物も変わってしまうらしい。食べなくなったものを挙げてみたい。

イカ唐揚げ(スーパーの惣菜)

スーパーの惣菜コーナーにイカの唐揚げが売られている。不思議なことにどこのスーパーで購入してもイカの唐揚げの味は一緒だ。おそらく中国で製造された冷凍イカ唐揚げがあって、それをスーパーで揚げているのだろう。

惣菜コーナーのイカの唐揚げはジャンキーな味がしてビールによく合う。しっかりと味が付いている。濃い味付けで何もつけずに食べられる。と言うか塩辛くて何もつけられない。とてもジャンキーな食べ物だ。体に良い要素は見当たらない。

酒の肴にするときは、電子レンジで温める。電子レンジで温めると、蒸気で衣がフニャフニャになるがこれが良い。

フニャフニャになったジャンキーな唐揚げを口に放り込み、咀嚼しながらビールで胃に流し込む。ジャンキーな旨みを味わう。追加でビールを流し込む。ビールの苦味で口の中がリセットされたら、またイカの唐揚げを口に放り込む。口の中に衣の油が行き渡る。衣の濃い塩味も広がる。これをまたビールで流し込む。何度も旨い。イカの唐揚げが無くなるまで、何度も繰り返す

写真を見てほしい。写真のイカ唐揚げは税込み180円だ。近所のラ・ムー(大黒天物産)で購入した。なんという安さだろう。これ1パックでビール1リットルは行ける。恐ろしいコスパである。

ビールによく合うジャンキーなイカの唐揚げだが、酒を飲まなくなってから一度も購入していない。「今日はイカの唐揚げを食べたいなー」と思う事が一度も無かった。

酒を飲まない場合、肴は白米を食べるためのおかずとなりえるのだが、悪い油の味がするイカの唐揚げと白米は合いそうに無い。白米の澄んだ味に悪い油の味が混ざるとまずそうだ。合わせたことがない。

ソーセージ(シャウエッセン的な)

シャウエッセン的なソーセージはビールに合う。ドイツ人はビールバーで巨大なソーセージと巨大なビールジョッキをやっているイメージだが、たしかにビールとソーセージは合う。

シャウエッセン的なソーセージを電子レンジで温める。温まったソーセージにケチャップをかける。食べる。ビールを飲む。旨いの完成だ。ハイボールに合わせても良い。

ソーセージは旨い上に調理が簡単なのが良い。電子レンジで温めるだけなのだ。もちろんフライパンで炒めたり、ボイルしても旨い。しかしフライパンや鍋を使うと洗うという手間が発生してしまう。電子レンジなら皿に出してラップするだけだ。

メーカーは推奨していないが、シャウエッセンのパッケージのまま温めても良い。パッケージに空気穴を開けて電子レンジに入れるだけだ。温まったらそのパッケージのままケチャップをぶっかけて食べれば皿さえも使わない

ビールのアテにソーセージをよく購入していたが、酒を飲まなくなってからめったに購入することがなくなってしまった。おかずにするには値段の割に量が少ない。いま買うとしたら、弁当のおかずに使うくらいだろうか。

魚の缶詰

魚の缶詰は手軽さが良い。保存性が高いのも良い。酒飲みは戸棚に常備している。酒を飲みたいけれどツマミが何も無いという非常時に魚の缶詰が活躍してくれる。

缶詰を開けるだけで肴が完成する。所要時間1秒である。柔らかく煮込まれた骨ごとの魚をほぐしながらちびちびと日本酒を飲むのが良い。刻みネギをかければごちそうになる。マヨネーズをかければジャンキーな味わいになる。

濃いめの味付けが良い。箸を入れるだけでほぐれる身が嬉しい。それでいて歯ごたえはしっかりとある。柔らかくなった骨も旨い。骨と身を一緒に口の中に入れて歯ごたえを楽しめる。

魚の缶詰は日本酒に合う。常温の日本酒に合う。戸棚の缶詰と常温の白鶴まるでごきげんな晩酌の出来上がりだ。一瞬で用意できてしまう。

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ところがご飯に合わせようとは思わない。魚の缶詰とご飯はなんだか嫌。魚の臭みが鼻につきそう。わざわざ魚の缶詰をご飯に合わせない。だから酒を飲まなくなってから魚の缶詰の常備は廃止してしまった。

するめ

スルメである。言わずとしれた保存食である。噛めば噛むほど味が出ると言うやつである。そのまましゃぶっても良いが、トースターで軽く炙ると柔らかく香ばしくなってより良い。

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日本酒によし、ビールによし、サワーに良しである。酒なら何でも合う。空きっ腹で飲むのが好きなのだが、スルメでは腹が膨れないところがまたいい。

腹の膨れるつまみだと、つまんでいるうちにお腹いっぱいになってしまう。そうなると酒が楽しめなくなってしまう。その点スルメは優秀だ。少し口に入れて噛んでいると延々旨味が出てくれる。ここにビールを流し込む。

誰が発明したのか知らないが、マヨネーズと一味唐辛子を混ぜた一味マヨネーズを付けて食べるとまた美味だ。一味マヨネーズを付けて口の中で噛むと、マヨネーズと一味とスルメの味がハーモニーを醸す。またビールを口に入れる。最高だ。腹が膨れないのでいくらでも飲める。

ところがである。酒を飲まなくなると全く買わなくなってしまった。

シラフだとスルメはただの塩辛い物体という感覚である。血圧を上げるための食べ物という気がしてならない。

しかも最近どんどん高くなっている。それと同時にパッケージの内容量がどんどん少なくなっている。イカが不漁らしい。今まで漁りすぎたんでしょう。少なくともワタシは今後スルメを食べることは無いのでその分漁獲量を減らしてもらって大丈夫です。

えだまめ

冷凍の枝豆なんてものがある。便利だ。茹でる必要がない。常温でしばらく放っておけば食べられる。ちょうどいい塩味がついている。流水に晒せば30秒ほどで食べられる。

ところで枝豆についてはちょっと言いたい

枝豆ってつまみの代表格みたいな大きい顔をしていますけど、そんなに酒に合いますかね?「ビールと、枝豆、たまんないね、生きててよかった、クーッ!」みたいなベタな描写をそこやかしこで見かけますけど、皆さん本当にそう思ってます?

「枝豆とビールは合う!」という出所不明の情報を刷り込まれて、やむを得ずそう言っているだけじゃないですか?内心「もっと塩辛くて脂っこいものをアテにしたいな」と思いながら、渋々枝豆を食べていませんか?「みんながビールと枝豆最高っていうから合わせておかなくちゃ」という忖度をしていませんか?

奥さんが気を効かせて出してくれたつまみとしての枝豆を「コレジャナイ」と思いながら、もちろん奥さんにそんな事は言い出せないので「枝豆そんなに好きじゃないって事を今度こそ妻に打ち明けよう」とか思いながら嫌々食べていませんか?

ここで取り上げておいてなんですけど、ワタシは枝豆が酒に合うと思ったことは有りません。こんな淡白なものをつまみに酒を飲みたくない。枝豆はタンパク質の塊っぽくて、体には良さそうですけど。

仮にどうしても枝豆で酒を呑むなら少し手をかける必要がある。剥いた枝豆をニンニクとオリーブオイルで炒めて、そこに唐辛子も入れて塩味で仕上げる。そこまですれば多少は食べられるつまみになると思うが、これはもうペペロンチーノだし、わざわざ枝豆を入れずともパスタを入れたほうが旨い

なので酒を呑んでいたときも、断酒した今もわざわざ枝豆を食べようとは思わない。ただの枝豆の悪口になってしまった。すみません。

カツオのたたき

カツオのたたきを食べるなら薬味をたっぷりと用意したい。スライスニンニクはたたき1人前に2かけ分はほしい。玉ねぎスライスはカツオの2倍あっても良い。刻みネギを景気よくかけたい。刻んだミョウガも2本分はほしい。大葉も外せない。おろしショウガもたっぷりと添える。

大きい皿の上に玉ねぎスライスを敷いて、その上にスライスしたカツオのたたきを置く。更にその上から、大量の薬味を乗っける。ここにポン酢をかけても良いし、で食べても良い。

カツオタタキと薬味をたっぷりと箸にとり口に運ぶ。ニンニクスライスを必ず2切れくらい添えるのを忘れない。

芋焼酎の水割りが合う。ビールでも良い。日本酒なら冷酒が良い。ああ呑みたくなってきた

なんなら薬味だけを食べても良い。玉ねぎ、ミョウガ、にんにく、大葉、ネギをポン酢や塩をかけて一緒に食べるのも最高だ。野菜だけなのに旨い。野菜だけで酒が呑める。

カツオのタタキは薬味の準備に少し手間がかかるのだが、その豪華さの割に値段が安いのも嬉しい。カツオのタタキをブロックで買ってスライスすると思いの外量が多いことに驚く。嬉しいじゃないか。

これを書いているとカツオのタタキを食べたくなってしまった。この記事の趣旨から離れてしまうが、カツオのタタキはご飯のおかずでもいけそうだ。ご飯、味噌汁、薬味たっぷりのカツオタタキでこんどやってみよう。

メンマ

酒を呑まなくなって、メンマを買わなくなった。メンマを買う理由が無い。ラーメンに乗せれば旨いのはわかっているが、ラーメンはネギとチャーシューだけでも旨い。というかチャーシューを用意せずとも、キャベツと豚バラだけでもラーメンは旨い。

メンマをつまみに酒を呑むのが好きだった。歯ごたえが良い。独特の香りも良い。メンマもスルメと同じで腹が膨れないのが良い。やはりビールに合う。夏の夕方にメンマを噛みながらビールを流し込むのが至高だった。幸せを感じる瞬間だった。

すっかり買わなくなりました。よっぽど気合を入れてラーメンを食べる時には買っても良いが、余らせてしまうのが目に見えているので多分今後も買わないだろう。長い間お世話になりました

生ハム

ちょっとリッチに酒を飲みたいときの肴が生ハムだ。生ハムにマヨネーズをたっぷりかけて食べる。マヨネーズのどこがリッチなんだと言う指摘は置いておいて、生ハムにマヨネーズをかけるとリッチなつまみの完成だ。ハイボールが合う。ビールでも良い。

生ハムは味は濃いが、スライスはめちゃくちゃ薄い。薄さのお陰で腹が膨れないのが良い。きゅうりを巻いても良い。チーズを巻いても濃厚でゴージャスなつまみになる。

生ハムを食べていると、子供がくれくれと寄ってくるのが難点だ。子供にとっても生ハムは旨いらしい。1パックに入っている生ハムは10スライスほどなのに子供にタカられるのはたまらない。だから生ハムをつまみに買うときは自分用と子供用の2パック買う。

普通のハムは加熱やスモークをしている。生ハムは豚の骨付きモモ肉を塩蔵して長期熟成して作る。加熱をしないから生ハムと呼ばれているらしい。要するに豚肉の塩漬けの長期熟成品である。

ご飯のおかずにするには生ハムは頼りない。薄すぎる。薄い割に塩辛すぎる。漬物と変わらない。豚肉の塩漬け何だから漬物の一種と言って間違いないだろう。おかずにするなら厚切りハムの方がいいし、漬物なら高菜の方が旨い。

酒を呑まなくなって生ハムを買う動機を失ってしまった。生ハムは酒のためだけの食品の代表格という感じがする。