最強の通信業者・プランを勝手に決定してしまった。
デュアルSIM端末のiPhoneを前提で話を進める。筆者の使用端末はiPhone12miniだ。
結論としては、通話用に楽天モバイル(eSIM)+通信用にmineoシングルタイプ1GB(物理SIM)+パケットし放題プラス適用だ。
月額税込み1,265円で通話放題・通信放題を運用できる。(別途SMS送信料+ユニバーサルサービス料)
これらを説明していきたいと思うが、全く読まずに上記を契約しても大丈夫だ。月々1,265円で使い放題ライフを堪能してほしい。
通話用 楽天モバイル eSIM
通話料無料
楽天はヤバい。良い意味でヤバい。
なにしろ通話料が無料なのだ。
楽天同士とか、対スマホだけとかいうものじゃない。固定電話にかけても、携帯にかけても、無料で通話できてしまう。(ナビダイヤルや国際電話等一部例外はある)
iPhoneで通話料無料にする条件は唯一つ、【楽天リンクアプリで発信する】ということだけだ。
楽天LINKアプリ自体は、決して使い勝手の良いアプリとは言えない。しょぼいアプリと言っていい。だが無料通話を実現するために不可欠なアプリだ。
おおむね普通の通話アプリ
しょぼいアプリだが、概ね一般的な通話アプリと言える。ざっくり紹介する。
電話番号を入れれば発信することができる。
最近の通話履歴が表示される。
標準の連絡先アプリに登録した電話帳が楽天Linkの電話帳にも表示される。ごく普通の通話アプリだ。ただ一つ重要な違いが着信履歴が表示されないということだ。
これは無料通話にも関わる重要なことだ。注意点として後述する。
基本料が無料
「基本料が要るんでしょう?通話無料なら基本料が高いんじゃない?」と思ったあなたは常識人だ。普通なら基本料がある。ところが楽天モバイルは通信量1GBまでは基本料さえも無料になってしまう。ヤバい。
楽天モバイルの料金プラン表を用意した。一番左を見てほしい。「1GBまで 0円/月」と書いてあるのが見えるだろう。
1回線目のみという条件はあるが、データ利用量1GB未満なら基本料さえも無料になってしまうのだ。通話無料なのにだ。
実際の請求画面のスクリーンショットを貼っておく。これは筆者のものだ。
ゼロ円なのが確認できる。
光回線が一年間無料!?
楽天モバイルのヤバさは光回線にも影響する。なぜか、楽天モバイルの契約者は楽天ひかりの使用料が一年間無料なのだ。
戸建てで光回線一年の料金は33,880円にもなる。それが無料になる。意味が分からない。
しかも執筆時には工事費無料か10,000ポイントプレゼントキャンペーンまでやっていた。
一年無料期間が終わったあとも戸建てで、月額プロバイダ料込み税込5,280円だ。戸建てで6,000円を超える業者もあるので、光回線としては良心的な価格と言える。
楽天モバイルを契約して、光回線も使用しているなら楽天ひかりへの乗り換えは一考の価値がある。
楽天モバイルはeSIMで運用
今回の提案を実現するにはSIMを2枚使う。ところがiPhoneには物理SIMは1枚しか挿さらない。そこで一枚は物理SIMではなく「eSIM」にする必要がある。
こんな辺境のウェブページを読んでくれているあなたには釈迦に説法だろうが、eSIMとは物理的なSIMカードの無いモバイル契約のことだ。SIM情報を直接スマホ内に書き込む仕組みになっている。
iPhoneでデュアルシムを運用するつもりなら条件がある。iPhone11以降の機種でなければならない。
eSIM でデュアル SIM を活用する
eSIM はデジタル SIM です。物理的な nano-SIM を使わなくても、通信事業者 (キャリア) のモバイル通信プランをアクティベートすることができます。iPhone 13 Pro Max、iPhone 13 Pro、iPhone 13、iPhone 13 mini では、eSIM を 2 つ有効にするか、nano-SIM 1 枚と eSIM 1 つを組み合わせてデュアル SIM を利用できます。iPhone 12 モデル、iPhone 11 モデル、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR は、nano-SIM と eSIM を組み合わせたデュアル SIM に対応しています。
アップル
楽天モバイルにはeSIMがあるが、次に紹介するmineoにはeSIMは無い。必ず楽天モバイルをeSIMで申し込む必要がある。
上の引用に入っていないiPhoneSE第3世代もデュアルSIM(物理ーeSIM)に対応している。
iPhoneSE3(第3世代)デュアルSIMを使用するには、nano-SIM「物理SIM」とeSIMの組み合わせのみとなります。
eSIMとeSIMのデュアルSIMでの使用はできませんが、複数のeSIMをiPhoneに記録することはできます。
NOMANOMA
AIかんたん本人確認(eKYC)が早い
くわしい手順は公式ページに譲るが、楽天モバイルのeSIMを「AIかんたん本人確認(eKYC)」で申し込めば、申込みから開通までが迅速だ。全てオンラインで完了し、郵送等の到着を待つ必要もない。
eKYCとはオンラインでの本人確認のことです。スマホの簡単な操作で本人確認書類とご本人の顔写真を登録。これら2つをオンラインで照合することで本人確認が完了します。Webのお申し込み画面と「my 楽天モバイル」(アプリ/Web)、どちらでもスマホからeKYCがご利用できます。
すでに楽天回線対応のeSIM対応製品をお持ちの方は、「my 楽天モバイル」アプリからのeKYCのご利用がオススメです。アプリからeKYCでお申し込み後、約5分で開通し、すぐに使えます。
楽天モバイル
楽天モバイルは従量課金制 上限税込3,278円
楽天モバイルは税込み月額3,278円を上限とする従量課金制だ。
月に3GBを超えると税込み2,178円になる。3大キャリアの料金に比べれば十分に安いが、もうちょっとどうにかしたい。
通信量を3GBで抑えれば、税込み1,078円だが、毎月3GBに抑えることはできるだろうか?私には自信がない。
パートナーエリアは5GBまで
また、上の表には「50GBでも100GBでも無制限」と書いてあるが、無条件に100GBの高速通信が享受できるわけではない。小さい字で「楽天回線エリア“外”では最大1Mbpsで使い放題」と書いてある。ここは注意点だ。
楽天モバイルの通信は、楽天自身のアンテナと、AUから借りたアンテナの両方を使用している。
AUから借りたアンテナの範囲、「パートナー回線エリア」では高速通信が月間5GBまでしか使用できない。パートナー回線エリアでの通信量が5GBを超過した後は通信速度が1Mbpsになってしまう。
パートナー回線5G超過→パートナー回線では1Mbps
パートナー回線エリアで5GB超過後に1Mbpsの低速(低速モードの中では高速の部類だが)で通信していても、上記のデータ利用量にはカウントされてしまう。1Mbpsの低速モードでも20GBを超えれば税込み3,278円の請求が来ることになる。
これは大きな弱点だ。どこが楽天エリアでどこがパートナー回線エリアかは使ってみなければわからない。そこでデータ通信には他の通信会社を使用する。
通信用 mineo(マイネオ)シングルタイプ1GB(物理SIM)
デュアルSIM機(SIMカードを2枚使用できるスマホ)を前提に話をしている。1枚目のおすすめSIMカードは楽天モバイル(eSIM)だった。2枚めのおすすめSIMカードはマイネオ(物理SIM)だ。
mineoには執筆時点でeSIMは無い。物理SIMのみだ。
上記した楽天モバイルの弱点を補うために、通信用にはmineo(マイネオ)のSIMを使う。
データ通信用1GB
mineoにも数種類のプランがあるが、今回勧めるのはデータ通信用の1GB、税込み月額880円のものだ。
使い切ったら激遅
1GBを使い切ったらどうなるか。使い切ったら通信が低速になる。下に注意事項として記載がある。
容量を使い切った後も通信可能だが、、、
最大200kbpsになってしまう。これは遅い。テキストの閲覧はできるが、画像やLINE通話は困難になり動画再生は不可能な次元だ。だが安心してほしい。この低速モードを引き上げるオプションを付ける。
月額385円で低速が1.5Mbpsに
月額税込み385円の「パケット放題Plus」をつかう。
これを使えばデータ通信が低速モードでも1.5Mbpsに引き上げられる。
データ通信は月額1,265円で運用
つまり、880円(データ通信のみプラン1G)+385円(パケット放題Plus)=1,265円でデータ通信し放題(通信速度1.5Mbps)が実現する。
上記の楽天だと通信速度1Mbpsで月額3,278円になる可能性があるので、お得感を感じられるのではないだろうか。
1.5Mbpsは使える
マイネオの受け売りをすると、1.5Mbpsは使える速度だ。
mineoユーザーの声を見てほしい。話半分としても期待できそうだ。
私は現在データ通信を「パケット放題Plus」1.5Mbpsで運用しているが、上記のアンケートに同意できる。
Spotifyでの音楽聴取やYou Tubeの視聴は全く問題なく行える。
このアンケートに無い使い方だが、私はノートPCのテザリングにも使用している。こちらも使い方によるが、WEBの閲覧やブログ編集などにはなんの問題も感じていない。テザリングも1.5Mbpsでし放題である。
使えない状況もあるので後述する。
高速モードに切り替えも可能だが
mineoアプリに通信速度を選択するスイッチが有る。高速モードだと通信容量を消費するが、低速モードなら消費しない。低速モードと言っても上記の「パケット放題Plus」を契約しておけば1.5Mbpsで通信できる。
私は低速モードのままで運用しているが、高速モードに切り替える必要を感じていない。低速モードのままで過ごせている。
不安な場合はプラスαで高速通信容量を上積み
とはいえ、私が提案しているプランの1GBではあまりにも不安という方も居るだろう。
パケット放題Plusは385円のオプションなのだが、実は10GB・20GBのプランではパケット放題Plusが無料になってしまう。
上記の提案では1GBで1,265円だったが、それに+440円すれば10GBプランになる計算だ。もっと高速通信容量がほしい方は1GBプランに+660円すると20GBプランになってしまう。
高速通信容量の単価としては激安の部類と言って間違いない。
ちなみに5GBのプランにパケット放題Plusを加えると1,650円になり、10GBプランとの価格差が55円しか無い。これは罠だと思っている。
格安で放題生活を
iPhoneでの設定は 設定→モバイル通信から行える。
モバイルデータ通信を「マイネオ」、デフォルトの音声回線を「楽天モバイル」にすれば完成。
以上、通話用の楽天モバイル(0円)+通信用のmineo(1,265円)=1,265円で通話・通信し放題生活を送ってほしいという提案だった。
以降注意点やデメリットを紹介する。
デメリットと注意点 楽天モバイル
楽天モバイルでは有料通話にならないように注意が必要
iPhoneで楽天モバイルを通話用として運用していると、ついつい楽天LINKではなく標準電話アプリで発信してしまうことがあるのだ。その場合には通話料が有料になってしまうので注意が必要だ。
特に失敗しがちなのが、着信への折返しだ。
着信の流れを見てみよう。
楽天モバイルの回線でiPhoneに着信した場合、起動するのは標準電話アプリだ。楽天LINKアプリではない。
アプリの着信通知表示も標準アプリのみに出て、楽天LINKアプリには表示されない。
ここで慌てて純正電話アプリを開いて折り返し電話を掛けてしまうと標準電話アプリから発信されてしまい、有料通話になってしまう。
楽天LINKアプリに着信履歴は表示されない
楽天LINKアプリを開いても、着信履歴は一切表示されない。
ここで楽天LINKアプリの右上に見えている【不在着信ボタン】を押してみても
【通話履歴がありません】と表示されてしまう。なってこった。
無料通話での折り返し電話の方法
電話に出ることが出来ずに不在着信状態になってしまった場合を解説する。
その時は、まず純正着信履歴の右のiをタップする。
不在着信の電話番号が表示されるので、それを長押ししてコピーする。
それから、楽天LINKアプリを開くとペーストボタンが表示される。
ペーストボタンを押すと電話番号が反映される。
正直、面倒くさい。着信履歴に折り返しはひと仕事だ。これも無料通話のためだ。頑張ろう。そのうちアプリの改修が行われると期待している。
デメリットと注意点 mineo編
モバイル通信でmineoの「パケット放題Plus」を運用する上で一番の問題点は、通信速度だ。
モバイル通信を「パケット放題Plus」一本で行こうというのは、1.5Mbpsという通信速度で満足できない方には向いていない提案だ。
筆者の主な使いみちを紹介しよう。
問題なく使える
iPhoneアプリ SmartNews twinkle
iPhoneでSmartNewsやtwinkleをよく利用するが、問題なく閲覧できる。twinkleで大きい画像のダウンロードが重さを感じる場合がある。
iPhoneで音楽や動画 ウェブブラウジング
iPhoneでのYou Tubeアプリでの動画鑑賞は問題なく行える。
Spotifyでの音楽鑑賞も全く問題ない。ストリーミング再生系には向いている。
SafariやChromeでのウェブ閲覧も快適だ。
楽天モバイル通話やLINE通話
データ通信をmineoにすると、楽天モバイルの通話もmineoのデータ通信を使用することになる。楽天モバイルでの通話は問題ない。
LINE通話も全く問題なく行える。
正直厳しい
ダウンロード系
大きい写真や動画をダウンロードするのは正直厳しい。そういうのは家でやろう。
浮いたお金で新機種を買おう
通信費を抑えたら、そのお金で機種交換をするのも良い。
スマホの購入でおすすめできるのはイオシスだ。
これに関してはまた別の記事を書く。