iPhoneが好きだ。自分でも理由は分からないが闇雲に好きだ。でも嫌いな部分もある。
iPhoneは「高い」のだ。「高いから好き」なのかもしれないが、買うなら安いほうが良い。
iPhoneを購入するルートが数種類ある。どこで買うのが正解なのだろうかと考えた。
イオシスが正解かも知れない。
「イオシス けっこう 安い。」というキャッチフレーズを見たことがある方も多いと思う。価格だけでなく、保証の面も考慮するとスマホの購入はイオシスが正解かもしれないと考えている。この気持を共有したい。
iPhone12 64GBの価格を比較
「イオシス けっこう 安い。」だ。めっちゃ安いではない。
控えめな表現である。結構安いとはどの程度なものか確認する必要がある。この記事の執筆時(2022年3月28日)のiPhone12 64GBの価格を比べてみたい。
比較対象は、「アップルストア公式」「価格コム」「ヤフーショッピング」「メルカリ」「イオシス」を取り上げる。
iPhoneには新品と未使用品がある
違いはAppleの保証
販売されているスマホには新品と未使用品がある。
完全な新品はアップルの保証が開始していないため、使用を開始した日からアップルの保証が始まる。
一方未使用品は動作確認が行われている事が多く、動作確認が行われた日からアップルの保証が始まっている。未使用品を購入したらアップルのメーカー保証が切れていたという事も考えられる。
保証の状況はAppleのサイトにIMEI(シリアルナンバー)を入力することで確認できる。
またiPhone本体からも確認できる。
Apple製品のハードウェアには一年間のメーカー保証がついている。完全な新品なら購入時から一年間はAppleに保証してもらえるのだ。
保証の面も考慮しながら話を進めていく。
アップルストア公式 税込86,800円
iPhone12 64GBはアップルストア公式では税込み86,800円だった。電話が86,800円というのは高い。最近ではこれより安いノートパソコンがゴロゴロある。
無印iPadが税込39,800円だし、つい先日発売された新型iPadair(第5世代)でさえ税込74,800円。
iPhoneの方がiPadより小さいけど高いのだ。それでもみんなiPhoneを持ちたがる。iPhoneってすごい。
Appleの商品は完全な新品だ。保証に関しては心配が無い。購入してネットワークに繋いだときから一年間のハードウェア保証が開始する。安心感がすごい。値段もすごいけど。
メルカリ 税込55,000円
メルカリでは価格が決められているわけではないが、大体の相場はつかめる。価格設定を上下させてみたところ、執筆時点では55,000あたりで販売中と売り切れが混在していたので、ここを相場とした。
メルカリの商品は玉石混淆だ。完全な新品もあれば、動作確認済みの未使用品を新品としている場合もある。保証に関しては出品された商品のIMEIで確認する必要がある。
畳とiPhoneのマリアージュ
それにしてもメルカリはいろんな出品者が居る。その中に一定数商品撮影を畳の上で行っている人が居るのは興味深い。
なぜ人は畳の上で撮影してしまうのだろう。そしてそれもしっかり売れているのが興味深い。
イオシス 税込59,800円
イオシスのiPhone12 64GBの未使用品は59,800円だった。メルカリより約1割、約5,000円高い計算だ。
イオシスの保証は未使用品が6ヶ月
イオシスで購入した商品には販売店保証がつく。未使用品で6ヶ月保証だ。未使用品でもAppleのメーカー保証が切れていることが考えられるため、この6ヶ月保証は心強い。
ネットワーク利用制限▲
その中に一つ54,800円のものが混ざっている。
これだ。ネットワーク利用制限▲となっているが、これもれっきとした未使用品で、普通に使える。
ネットワーク利用制限▲はキャリアでiPhoneを分割払いで購入した場合等に表示されるステータスだ。
ネットワーク利用制限▲は購入者の分割払いの支払が滞った場合「赤ロム」になる可能性を持っている。
赤ロムは後に詳しく説明するが、キャリアで通信が出来ないようロックした状態だ。赤ロムになってしまうとそのキャリアや、そのキャリアの電波を借りているMVNO(格安シム)では使えなくなる。
イオシスは赤ロム永久保証
イオシスはその赤ロムを永久保証してくれている。もちろんイオシスが潰れてしまったら保証されないだろうが。
上記のネットワーク利用制限▲のiPhoneは赤ロムになる可能性があるが、価格が一割程度安くなっている。永久に保証してくれるので、万一の際の交換や返金の手間をいとわないなら、価格の安いネットワーク利用制限▲の商品はお得と言えるだろう。
赤ロムとは
ここで「赤ロム」について確認しておく。
分割払いを払っていない?
赤ロムとは、「何らかの理由で」販売キャリアからネットワーク利用制限をかけられた端末のことだ。すなわち、SIMカードを挿入しても通信することができない。
何らかの理由とは、
購入者がその端末を分割払いで購入し、残債を払わない
端末を紛失した、盗まれたことを購入者からキャリアに届け出る
などの場合だ。つまり、その端末が不正に流通することを防ぐため、キャリアがモバイルネットワーク通信を遮断している状態が「赤ロム」ということだ。
ITMEDIA
突然使えなくなる可能性
赤ロムはドコモ等のキャリアからの制限で、スマホが使えなくなる状態だ。例えばドコモが販売して、その購入者が分割払いを払わず赤ロムになった場合、ドコモ回線では使えなくなる可能性がある。
ネットワーク利用制限◯→赤ロム
詳しくはリンク先を参考にしていただきたいが、ネットワーク利用制限◯のものでもいきなり赤ロムになる可能性もゼロではない。
リンク先の方はネットワーク利用制限◯のタブレットをヤフオクで購入して、しばらく経って突然ネットワーク利用制限✕の赤ロムになってしまったそうだ。
ヤフオクでの売り主が「安心ケーターサポートプラス」に加入していて、ヤフオクで販売した後に「紛失」や「盗難」を申し出て、その補償を受けた可能性があるとのことだ。
アップルストア公式以外では赤ロムの危険性を完全には排除出来ないのだ。
価格コム 税込62,499円
価格コムを見てみよう。最安値のショップは62,499円だった。公式より24,000円以上安いが、メルカリやイオシスよりは高い。
支払い方法が、振込と代引しか無い。クレジットカードの表示がグレーアウトしてしまっている。
クレジットカード払いだと6千円高くなる
クレジットカードやペイペイのマークが有る。使えるようだ。ただ、「金額を再度ご確認ください」との記載がある。クリックしてみる。
「クレジット決済はこちら」のリンクを踏むと価格が6,001円高くなってしまった。なにそれ怖い。最安値で購入するには銀行振込か代引きじゃないとだめらしい。先払いの銀行振込なんて怖くて絶対無理。
保証はメーカー保証が使える
今回取り上げたショップの商品は「メーカー保証1年間付き」とあるので、完全な新品だと思われる。
ヤフーショッピング 税込59,980円
ヤフーショッピングを見てみよう。ヤフーショッピングはなぜかスマホが安い。iPhone12 64GBが59,980円だった。
このショップ「mobile station」は頑張っているようで、バナーによると月間ベストストアなどになっているとのことだ。
ただ、初期不良保証の7日間から30日間への延長や、赤ロム保証が「レビュー」を書かなければならない点が気になった。そんなにレビューを書いてほしいのか。
みんな頑張ってレビューしていた
このショップ「モバイルステーション」の評価を見たら、5,600件もあった。みんな永久保証のために頑張って書いているなぁ。みなさん真面目だ。
まとめ
販売店名 | 価格(税込) | 保証 | 赤ロム保証 |
アップルストア公式 | 86,800円 | メーカー保証 | 赤ロムにならない |
メルカリ | 55,000円 | 無い場合がある | 保証なし |
イオシス | 59,800円 | ショップ保証6ヶ月 | 永久保証 |
価格コム 最安値 | 62,499円 | メーカー保証 | 赤ロムにならない |
ヤフーショッピング | 59,980円 | 無い場合がある | レビューを書け |
これらをまとめると、安心感を求めるならアップルストア公式だが、高い。
価格を求めるならメルカリだが、保証が無い上に赤ロムの危険性を完全には排除出来ない。
イオシスと価格コムとヤフーショッピングは価格は近いが、保証の点でイオシスが優れる。
リスクを承知で一番安いメルカリで購入するか、赤ロムや自然故障の保証のあるイオシスで購入するかの二択になる。
メルカリで購入してもネットワーク利用制限◯であれば赤ロムになる可能性はほぼ無いだろうが、その保証は無い。
これらを総合し、iPhoneの新品・未使用品はイオシスで購入するのが一番ではないかという結論に達した。
iPhone関係の現況
現在のiPhoneを巡る状況を軽く説明する。最新のiPhoneは13で、iPhone12は一世代前となる。一世代前だが公式のアップルストアでも現役で販売されている。つい先日iPhoneSE第3世代が発売された。ちなみに二世代前のiPhone11も現役だった!iPhone11いいよね。コスパ最高!
めちゃな値引きが復活している。ソフトバンクを始めとして、キャリアショップでiPhoneを22,000円以上値引での販売方法が目立っている。ショップによるが「iPhone12miniを一括1円」とか、「iPhone12を一括9,900円」とかいう、一時期なりを潜めていた乱暴な販売方法を再びちらほら見かけるようになっている。
先日楽天モバイルがiPhone12シリーズ65,000円オフのクーポンを配布し、楽天モバイルのサイトは「祭り状態」になり、楽天モバイルのiPhone12シリーズはまたたく間に品切れになってしまった。
ECサイト「楽天モバイル公式 楽天市場店」では、「iPhone」シリーズがキャンペーン価格で販売されている。2022年3月25日にスタートした期間限定クーポンにより、「iPhone 13」は最大4万円引きとなる。
さらに、前世代機「iPhone 12」では最大6万5000円引きのキャンペーンを展開。25日夕方現在、売り切れている機種は多い。
JCASTトレンド
携帯はキャリアで買うもの?
スマホは基本的にSIMカードを入れ替えれば、電話番号をそのままで機種変更ができる。これをやったことのない人が未だに多い。
機種変更は、以前のいわゆるガラケーの頃はケータイショップでやってもらうのが普通だった。
その感覚を現在も持っている人が多くいるのだ。
自分で機種変更をするなど恐ろしくて出来ないという感覚を持っているのだろう。キャリアのショップに行き、スタッフのお勧めに素直にしたがい、月額8千円ほどの月額料金を黙って支払っている。
キャリアにとってはお得意様だ。そんな客はいわゆる養分と呼ばれる。
キャリアは、スマホのプランに色々と紐づけを行い、お得感とともに他所への移りづらさを印象付けようとする。
紐づけとは、例えばファミリー割引だったり、光セット割だったり、電気代割引だったり、スマホ本体残価設定型ローンだったりする。
これらに縛られて、「少し高いかな?」と感じながらも月額料金を払うのは非常に気の毒に思う。
ぜひ一歩踏み出してほしい。
メルカリでスマホを購入するのはちょっと怖いと感じる人に、保証が付いて「けっこう安い」イオシスは強い味方だ。
格安シムにMNPして、イオシスで購入したスマホにそのSIMカードを挿せば、スマホが使えるのだ。MNPがわからないという方も、身の回りに必ずそういう情報に明るい人が居る。一歩踏み出してほしい。